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FORMULA NIPPON ROUND7 SUZUKA 2012年11月4日 <決勝>

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予選  ▶ 決勝
天候:晴れ | コース状況:ドライ
決勝結果
#38 平手 晃平 Race1:9位/Race2:5位
#39 国本 雄資 Race1:11位/Race2:12位

2012年Round7 決勝 底冷えのする寒さとなった土曜から一転、爽やかな秋晴れとなった日曜の鈴鹿。眩しい日差しの中、Project μ/CERUMO・INGINGは午前10時20分からのRace1に臨んだ。昨日の予選Q1の結果によって決したグリッドは、平手晃平11番手、国本雄資13番手。中嶋一貴のグリッド降格によって14番手からひとつ国本が繰り上がったことで、鮮やかなオレンジ色ベースの2台のマシンが、アウト側グリッドの前後に並ぶこととなった。

 変則的に2レース制で行われる今大会、Race1は20周と短く、ピットインの義務付けも無い。このため、完全なスプリントでの攻防となるが、残念ながら上位グリッドからのスタートが叶わぬ平手、国本にとってはピット戦略などの助けもなく、自力でポジションを上げて行かねばならない厳しい戦いが予想された。

 ウォームアップ走行を終え、グリッドについたProject μ/CERUMO・INGINGの2台。決勝Race1は気温17℃、路面温度23℃というドライコンディションでスタートとなった。

 フォーメイションラップのスタートの際、9番グリッドの佐藤琢磨がエンジンストールに見舞われたため最後尾に周り、平手、そして国本は事実上ひとつずつポジションを上げた形で決勝のスタートを迎えた。レッドシグナルが消え、鋭く加速して行く2台。

 惜しくもポジションアップこそ果たせなかったものの、1コーナーを平手10番手、国本12番手でクリアすることとなったProject μ/CERUMO・INGING。ここからは接近戦の中、平手は大嶋和也を、国本は中嶋大祐を追って周回を重ねて行く。

 大嶋とのコンマ数秒差の攻防を続ける平手は一進一退。なかなか仕掛けるチャンスが訪れない。一方の国本も、中嶋大祐にシケインでのブレーキングなどではギリギリまで間合いを詰めるものの、背後には中嶋一貴も迫るなど、緊迫した戦いを強いられる。拮抗した攻防の中では思うようなリズムでの走行すら難しい状況ながら、レース後半となっても諦めずに前を追う平手、国本は、ともに14周目に1分44秒143、1分44秒030のベストタイムを刻むなど粘り強く前を追って行く。

 しかしながら、ハイレベルな接戦ではオーバーテイクは難しく、なかなかチャンスのないままレースは終盤に。ファイナルラップにトラブルのために山本尚貴がスローダウンしたため、平手、国本はともにひとつポジションを上げることとなったが、結局Race1は平手9位、国本11位でのフィニッシュとなった。

2012年Round7 決勝

 暖かな日差しの中サポートレース、そしてピットウォークを終えた午後2時30分、いよいよ今季最後の戦いとなるRace2のスタート時刻を迎えた。

 グリッド上では平手の38号車の左リヤ周りに些細なトラブルが見つかったものの、スタートまでには無事修復され、平手10番手、国本14番手からProject μ/CERUMO・INGINGの2台は最終戦のスタートを切って行った。

 鋭い加速を見せた平手と国本。平手は1コーナーに向けてポジションを上げるが、国本は1コーナーに入ったところでバランスを崩してしまい、痛恨のコースオフ。すぐさまコースに復帰したものの、一気に17番手にまで後退を余儀なくされてしまう。

 オープニングラップを終え、早々にマシントラブルに見舞われた松田次生に加え、義務付けのピット作業をこなそうと合計7台のマシンがピットロードに傾れ込む。平手はここでピットに入らずそのままストレートを6番手で通過するが、国本はここでピットインする戦略を採る。しかし、ここでマシンを止める際にエンジンも止まってしまうアクシデントが発生。大きくタイムロスを喫してしまったものの、ニュータイヤに交換した国本は再び17番手でレースに復帰して行く。

 一方、6番手を行く平手は前の山本尚貴にプレッシャーをかけて行くと、3周目のシケインで並びかけてこれをオーバーテイクし5番手に浮上。この直後に山本はマシントラブルに見舞われてスローダウン、1分43秒688と自己ベストラップを刻みつつ追い上げる国本も、山本の脱落によって16番手にポジションをひとつ上げることとなったが、その後15番手の嵯峨宏紀に追いつくも、なかなか抜けぬまま周回が過ぎて行ってしまう。

 7周目に塚越広大がピットインしたことで4番手、8周目のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのピットインによって3番手に浮上した平手は、さらに12周目のロイック・デュバルのピットインによって2番手と、じりじりとポジションを上げて行くと、ついに15周目にはトップに立っていた小暮卓史もピットへ。ピットインを引き延ばす戦略を採った平手は、労せずしてトップに躍り出ると19周目に1分44秒296の自己ベストをマークすると、21周目にピットイン。ここでタイヤを履き替えた平手は、5番手でレースに復帰を果たす。

 その後方で国本はコンマ数秒差で嵯峨との攻防を続けていたが、17周目の1コーナーでようやくパスし12番手にポジションを上げると、さらにポジションを上げるべく今度は11番手の中嶋大祐を追走していく。

 レース終盤、猛スパートをかける平手は23周目に1分42秒872のファステストラップをマークすると、そのまま5番手でチェッカー。表彰台獲得こそならなかったが、見事今季最終戦で今季最高位を獲得してみせた。一方の国本は惜しくもポイント圏内でのフィニッシュはならなかったものの、一時は最後尾付近まで後退も12位まで挽回、波乱のレースの幕を閉じた。

 JAF GPこそ残っているものの、このレースを持って今シーズンを終了したFニッポン。今シーズン2台体制で臨んだProject μ/CERUMO・INGINGは、チームランキング6位でシーズンを終えることとなった。

2012年 Round7 決勝ドライバー/#38 平手 晃平

 「やはり周囲のドライバーとのタイム差も拮抗しており、1レース目は予選ポジションが響いて上位進出は難しかったですね。しかし、2レース目ではスタートですぐ伊沢拓也選手やアンドレ・ロッテラー選手をパスすることが出来ましたし、ピットインを引っ張るという戦略が上手く行って5位という結果を得ることが出来ました。クルマのセッティングも、自分のレースペースも良かったと思います。ファステストも獲れたということで、GT同様シーズンの最後で良いレースが出来たんじゃないかと。今季は新たにチームを移籍して臨んだシーズンで、序盤はトラブルやミスなどで思うように行かないこともありましたが、徐々にProject μ/CERUMO・INGINGのスタッフ達との信頼関係も築いて行けたと思います。今季課題となった予選でのポジション改善が出来れば、さらに上位での戦いも可能になるはずなので、もし来季またこのチームでチャンスが頂ければきっと今の良い状態からスタート出来るはず。必ず今年以上の良い戦いが出来るんじゃないか、という期待感を持ってオフを迎えられそうですね」

 

2012年 Round7 決勝ドライバー/#39 国本 雄資

 「最終戦ということで良いレースをしたかったんですが、やはり両レースともに良い位置からのスタートではなかったですし、周回の短い2レース制ということで戦略の幅も少なかったので苦しい戦いになりました。1レース目はスタートも今ひとつで順位を上げられませんでしたし、前よりペース的には良かったものの抜くまでには行かなくて。1レース目のスタート直後の1コーナーで、もう少し行けそうな感触があったので、2レース目は1コーナーでアウトからプッシュして行ったのですが、汚れている路面に乗ってコースアウトして……。さらにピットではクラッチが切れなくてエンジンを止めてしまって。ちょっと思うように行かないレースでした。ピットアウトしてからも嵯峨選手に引っ掛かってしまったのですが、なんとか相手の遅いところを見つけてシケインの立ち上がりで間合いを詰め、1コーナーでパスすることが出来ました。最終戦はポイントに届かず残念なレースでしたが、今季は2台体制になったことで良くなって来た部分もあったものの、それをうまく結果に活かすことが出来ず悔しいシーズンでした。ただ、いろいろ勉強し経験も積むことが出来たので、来年もチャンスがあればもっと良い戦いが出来るよう頑張ります」

 

2012年 Round7 決勝監督/立川 祐路

 「1レース目に関しては2台ともに予選順位が今ひとつでしたし、ピットインもなく結果的に大きな順位変動も無いままレースが終わってしまった感じですね。これはウチの2台に限らず、ほとんど他でもオーバーテイクのないレースでしたから、ある意味ハイレベルで拮抗した戦いの中では仕方なかったのかもしれません。2レース目は2台で戦略を分けましたが、平手は頑張って良いペースで走ってくれましたし、結果的に5位ということで今季最高位を獲得してくれました。一方国本は1周目にピットインして前が空いているところでプッシュしようという戦略でしたが、1コーナーでコースオフもありましたし、ピットでエンジンが止まってしまって大きく後れをとったために、歯車が狂ってしまいましたね。しかしながら今季は2台体制での参戦となって、いきなり大きくチーム力が向上するというわけには行きませんでしたが、チームランキングでも少し上げることが出来ましたし、着実に進歩することが出来たシーズンだったと思います。来季に向けてはまだどういう形になるかまったく分かりませんが、まずはJAF GPでドライバーふたりに思い切って戦ってもらいたいですね。1年間、温かいご声援をいただき、どうもありがとうございました」

 

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