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SUPER FORMULA Rd6 SUGO 2013年9月29日 <決勝>

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予選  ▶ 決勝
天候:晴れ | コース状況:ドライ
決勝結果
#38 平手 晃平 リタイア/ #39 国本 雄資 4位

2013年Round6 決勝 予選日に比べるといくらか雲は多いものの、スポーツランドSUGOは穏やかな秋晴れで決勝日を迎えた。朝のフリー走行は国本10番手、平手17番手タイムとなったが、ここで重要なのは最速タイムよりも重要なのはマシンバランスとロングラン。両者ともに決勝レースに向けて入念なチェック走行を行っていた。特に平手は予選と比べても周りとのタイム差が縮まり、決勝レースでの巻き返しを誓っていた。

 決勝レースは午後3時2分にスタート。P.MU/CERUMO・INGINGの2台はともに好スタートを見せ、国本はポジションキープ、平手は3つポジションアップで1コーナーを通過した。が、平手はこの直後にリヤを滑らせてスピン。1コーナー先でコースアウトを喫してしまう。幸いにもグラベルストップは免れコース復帰できた平手は気持ちを切り替えて後方からの追い上げにかかった。目の前では6台ほどが連なって集団になっており、まずはここに追いつきオーバーテイクでポジション復帰を狙っていたが、3周目のSPコーナーで再びリヤを滑らせてしまい、止まり切れずにクラッシュ。マシンのダメージもあり、まさかのリタイアとなった。

 このクラッシュにより、レースはセーフティカーが導入されることに。3周のセーフティカーランが解除された7周目、前方とのギャップを縮めたままでリスタートに成功した国本は、オーバーテイクシステムも使い一気に6番手に並びかけたが、抜き去るには一歩届かず、さらにこの直後に1コーナーで他車のクラッシュが発生し、レースは再びセーフティカーランとなった。この間に上位のマシンは給油とタイヤ交換のためにピットに戻ったため、ステイアウトした国本は一気に2番手まで浮上。上位でレースを進めることとなった。トップのマシンには離されるものの、上位陣の中では上々のラップタイムを刻み、周回を重ねていく国本。3位との差もじわじわとひろげてきていた27周目に、このレース3度目のセーフティカーが入ることとなった。チームはすかさず国本にピットインを指示。さきほどのセーフティカーランでステイアウトを選択していた上位3台が一気にピットに入り、国本は7番手でコース復帰を果たした。31周目にセーフティカーランが解除されると、このリスタートでも国本は絶妙のタイミングで加速し前を走るマシンに並びかけた。ここでの追い抜きはかなわなかったが、34周目のストレートで再び並びかけると1コーナーで一気に抜き去り6位浮上。さらにトップ争いの2台が接触、1台がリタイアとなったため、国本は5番手まで順位を上げることに成功した。上位陣の中でもコンスタントに速いラップタイムを刻み続ける国本は4位のマシンに近づいていくが、接近しすぎるとダウンフォースが抜けてしまうのか、思ったほどの加速ができない。攻めあぐねているうちにトップのマシンがペナルティにより後退したため、自動的に4番手までポジションアップ。目の前の1台を抜けば初の表彰台獲得が見えてくる。果敢にプッシュを試みる国本だが、レース終盤の59周目、SPコーナーでクラッシュが発生しなんとこのレース4度目のセーフティカーが導入されることに。64周を終えてセーフティカーランが解除され、残りはわずか4周。ここまで3度見せている好調なリスタートが期待されたが、背後からもハイペースで追い立てられポジションアップはかなわず、悔しいながらも前戦もてぎで出したベストリザルトを更新し、4位入賞を果たした。

 

2013年Round6 決勝ドライバー/#38 平手 晃平
「何と言っていいか分からない週末になりました。今日に関して言えば、朝のフリー走行では予選に比べ周りとのギャップも縮んでいたので、レースではちゃんと走っていればチャンスが生まれるかもしれないと期待していました。スタートでポジションが上がり、目の前にいた安田選手とのバトルでは普通に横に並んでブレーキングに入ったのですが、よほど路面がダスティだったのかゴミを拾ってしまったのか、急にリヤが滑ってスピンしてしまいました。ただグラベルストップせずにコース復帰できたので、ここから立て直そうと思った矢先、今度はSPコーナーでマシンのリヤが回ってしまいました。たぶん、自分が思っていた以上にコースギリギリのところを走っていて、草の上にでもタイヤを数ミリ乗せてしまったんだと思います。追い上げようと思っていたレースを自分のミスで終えてしまいました。残るは最終戦だけになりましたが、鈴鹿は得意としているコースですし、開幕戦でもいい感触を得られています。ここまでシーズンを通してクルマも進化していて、予選上位も狙えると思っているし、レースラップもいいタイムで走れると思うので、FN09のラストランとなるレースを、最高の形で終えられるように頑張ります」

 

ドライバー/#39 国本 雄資

「今日はレース中のペースもすごく良かったし、オーバーテイクもできてすごくいい内容のレースができました。チームの作戦もうまくいきました。最後にセーフティカーが入らなければもっと上に行けたかもしれません。ただ、4度目のセーフティカーが入る直前に少し前とのギャップを作ってしまいました。黄旗が出ている周だったことと、前のマシンの真後ろまで迫ったところでダウンフォースが抜けてしまい、一気にタイヤグリップも下がってしまったことで自分のミスも出て、2~3周ペースを落としてしまいました。でもトータルで考えると、この週末はフリー走行からクルマの調子がとても良く、自分でもうまく乗れていたし、すべてがうまくいったかなと思います。欲を言えば表彰台まで行きたかったですが、自分としても頑張ったし、チームもベストなサポートをしてくれました。今シーズンは富士大会のあたりからクルマがガラッと変わって良くなってきて、さらに今回は決勝のペースも良く、どんどんいい方向に進んでいっていると感じています。鈴鹿ではもっとクルマを良くして、僕自身ももっといい走りができるようチームとミーティングを重ね、優勝を狙いたいです。(今回は)それだけの自信を持てるレースになりました」

監督/立川 祐路

2013年Round6 決勝「38号車はスタート位置が後ろなため厳しいレースを予想していましたが、悪い形でレースを終えることになってしまいました。最終戦に向けてしっかりと立て直さなければいけないと感じています。一方39号車は、今回予選からの速さを結果までつなげることができました。最後までいいレースをしていたと思います。リスタートも良く、もう少しでもう1台も抜けそうでしたが、本当に良く頑張ってくれたし今までで一番いいレースができていたと思います。最終戦ではさらにもう一つ上を…という期待もしていますし、一番いい形で終えたいですね。2台ともに好成績でシーズンを締めくくれるよう、残り1戦も頑張りたいと思います」

RACE CALENDER

  • ▶ R1 SUZUKA 4/13-14
     
  • ▶ R2 AUTOPOLIS 6/1-2
     
  • ▶ R3 FUJI 7/13-14
     
  • ▶ R4 MOTEGI 8/3-4
     
  • ▶ R5 INJE 8/24-25
     
  • ▶ R6 SUGO 9/28-29
     
  • ▶ R7 SUZUKA 11/9-10
     
  • ▶ SPL. FUJI 11/23-24
     
  • 2012年のREPORT
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