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SUPER FORMULA Rd1 SUZUKA 2015年4月18日 <予選>

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予選  ▶ 決勝
天候:晴れ | コース状況:ドライ
SUPER FORMULA 公式予選総合結果
#38 石浦 宏明 4位 / #39 国本 雄資 8位

 石浦宏明、国本雄資というタッグで2年目のシーズンを迎えるP.MU/CERUMO・INGING。鈴鹿サーキットで行われた開幕戦予選で、石浦が予選4番手、国本が8番手に着けた。

 「クイック&ライト」をテーマに開発されたSF14。昨年1シーズンを戦い、各チームがマシンのセットアップを煮詰めてきたことで、今シーズンは昨年以上に激しいシリーズ争いが予想されている。復帰戦から表彰台を獲得しその力を見せつけた石浦宏明、そしてシーズンの随所で速さを見せた国本の2人は、初戦から優勝を狙う意気込みで鈴鹿サーキットに臨んだ。テストでも調子の良さに手ごたえを感じていた2人だったが、3月のファン感謝デーに合わせて行われたテストの時と比べ、気温や路面温度といったコンディションが大きく変わり、フリー走行ではマシンバランスの変化に対し2台は戸惑いを見せることとなった。さらに、今シーズンは1レースで使用するタイヤの本数規定が変わり、新品タイヤが3セットしか使用できなくなったことで、ニュータイヤでのマシンの最終的なバランスチェックができなかったことも、予選に向けてのマシンセットアップに未消化な部分を残す要因の一つになった。終わってみると、国本が11番手、石浦が15番手と、チームとして不本意な結果に。しかし、チームはここからミーティングを重ね、4時間後に迫る予選に向けマシンのセッティングを改善していった。

 定刻通り、13時50分からスタートした予選Q1では、全19台のうち下位4台がノックアウトされる。石浦、国本の2台は20分間のセッションで、まず序盤の10分を使いセッティング変更を施したマシンのバランスを確認すると、残り時間4分を切ったところで本格的なアタックに入った。先にコースに出た国本が、午前中に出した自己ベストタイムを0.1秒更新し、1分39秒664で6番手に入ると、石浦も1分39秒782で11番手に。ライバル勢でタイムを更新したドライバーがいたため、最終的に国本の順位は9番手まで下がったが、2台揃ってQ2進出を果たした。10分のインターバルを挟んでのQ2でも、2台は午前中の不調を挽回し、国本が5番手、石浦が8番手でクリア。Q3進出を果たし、チームの当初の目標だったポールポジション争いに駒を進めることになった。

 

 Q1からQ2、そしてQ3へと進むにつれ、マシンのアジャストも進み、2台はテストで見せていた速さを取り戻しつつあった。コースインラップ、そしてウォームアップラップと重ね、まずは国本がアタック開始。セクター1で、その時点での全体ベストを刻みセクター2に入ったが、デグナーカーブでクラッシュ。タイヤバリアにヒットしてしまう。このアクシデントにより、セッションは赤旗中断。全体で最後にコースに入っていった石浦も、アタックを始める前にいったんピットに戻ることとなった。14時47分に、残り時間3分でセッション再開。石浦は2番目にコースに出ていくと、1アタックに集中し1分39秒060のタイムをマーク。予選4番手の結果を得ることとなった。クラッシュした国本は、アタックタイムが計測できず、8番手という結果になった。

 

2015年SUPER FORMULA Round1 予選ドライバー/#38 石浦 宏明

 「開幕前のテストでは調子よくいっていたのですが、その時と比べ今回は気温も上がっていたり風向きも逆だったりとコンディションが違っていたことで、僕のフィーリングも変わっていました。さらに、今回はニュータイヤが3セットしかないのでフリー走行で使えない。どのポイントがいけないのか、正確には分からない状況でフリーが終わってしまいました。修正しなければいけないところはあるかなと思っていましたが、同時に、予選でニュータイヤを履けば解決できる部分もあると思ってもいました。実際に予選でニュータイヤを履いて、ようやくちゃんとしたクルマのバランスが分かったような感じだったので、そこから少しずつクルマをアジャストしていきました。その結果としてQ1からQ2、Q3とポジションが上がったので、良かったんだと思います。ただまだ、完璧ではないというか、気持ち良く走れない部分もあって、そこは何かで直したいところです。ドライビングについても、Q3ではセクター1であまり速いタイムではなかった。それをまとめきれていたら、もう少し上に行けたかもしれません。しかし、予選全体を通して調子が上向きに進んでいった間隔はあるので、そういう意味ではフリー走行が終わった後の不安感はだいぶなくなりました。決勝に向けても楽しみにしています」

 

2015年SUPER FORMULA	Round1 予選ドライバー/#39 国本 雄資

 「午前中は、クルマのバランスもあまり良くなかったし、実は1セット目のタイヤでフラットスポットを作って壊してしまい、予定より早めに2セット目を履かなければならなくなるなど、あまりいい流れではなかったんです。そこからクルマの方でもいろいろと変更して予選に臨みました。そのアジャストはいい方向に向かいましたが、ちょっとピーキーになりすぎた部分もあって。Q3ではデグナーの2つ目で挙動を乱してしまいました。8番手という結果に、もちろん満足などしていません。僕たちはポールポジションを獲って優勝しなきゃいけないと思っているし、それぐらいのチーム力もあると思っています。明日はまずスタートを決めたいですね。去年の開幕戦はオーバーテイクもできましたし、今年は(オーバーテイク)システムが少し強力になったので、去年以上にチャンスがあると思っています。絶対に、今以上のポジションでゴールできるようにしたいです」

2015年SUPER FORMULA Round1 予選監督/立川 祐路

「38号車、39号車ともにテストから調子が良かったのですが、レースウィークに入り、フリー走行が始まると、思っていたよりも2台ともバランスが悪く、予選に向けても厳しい事態を予感していました。そんな中で、予選までにチームとしてクルマをアジャストしたところ、いい方向へ持って行くことができました。Q3まで2人とも進んでくれましたが、当初はそれも厳しいかと覚悟していました。結果的に、38号車は4番手。表彰台はもちろん優勝も狙える位置からのスタートになったことは、まずまずかなと思います。明日、もう少しいい戦いができるよう期待したいですね。

一方の39号車ですが、こちらの調子も非常に良く、もっと前のポジションに行ける予感があったのですが。クラッシュしてしまいました。これに関してはチーム側の不手際もあり、国本の責任ではないのです。ポテンシャルは感じられたので、予選でそれを発揮できなかったのは残念ですが、明日どれだけ挽回できるかに期待します。作戦面としても、ピットストップが重要になってくるかもしれません。練習は日ごろから重ねていますが本番は久々ですし、ミスなくきちんとこなせるようにして、2台揃って上位でゴールできるように頑張ります」

RACE CALENDER

  • ▶ R1 SUZUKA 4/18-19
     
  • ▶ R2 OKAYAMA 5/23-24
     
  • ▶ R3 FUJI 7/18-19
     
  • ▶ R4 MOTEGI 8/22-23
     
  • ▶ R5 AUTOPOLIS 9/12-13
     
  • ▶ R6 SUGO 10/17-18
     
  • ▶ R7 SUZUKA 11/7-8
     
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