GT300 Rd3 MOTEGI 2016年11月12日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:晴れ | コース状況:セミウェット
- 公式予選結果
- #51 JMS LMcorsa 488GT3/都筑晶裕・新田守男
8位/1分57秒349 -
<プロローグ>
AUTOBACS SUPER GTシリーズ第3戦は本来ならオートポリスで行われるはずだったが、熊本地震の影響によって中止となり、代替レースが最終戦と併せて「MOTEGI GT GRAND FINAL」として11月11〜13日にツインリンクもてぎで開催された。シリーズ初の1大会2レース開催のため、土曜日に第3戦の予選、決勝レースを、そして日曜日に最終戦の予選、決勝が行われることとなった。都筑晶裕と新田守男を擁しフェラーリ488 GT3でGT300に挑むLMcorsaは、開幕からすべてのレースで完走を果たしてきた。残念ながら、ここ3戦はあと一歩のところで入賞を果たせておらず、結果への渇望感が極めて高くなっている。今回は7戦目に相当するレースとあってレギュレーションによりウエイトハンデは半減するが、それでも上位陣は50kg前後積んでいるのに対し「JMS LMcorsa 488 GT3」は13kg。この差がストップ&ゴーが繰り返されるもてぎのテクニカルレイアウトには大いに武器となることが予想された。
今回の走行開始は金曜日の午前からで、公式練習のセッション1は都筑からの走行となった。しかし、未明からの雨は路面を強く叩きつけ、まともに走行できるような状況ではない。その上、天気予報では午後には雨が止むこと、土曜日からは好天に恵まれることを伝えていたこともあり、しばしピットで待機。一度赤旗が出るが、再開後には雨が弱くなったこともあり、ようやく走行を開始する。都筑が2分31秒272を記録したところで2回目の赤旗が出たためそのタイミングで新田とチェンジ。より雨は弱まっていたため最初の計測ラップで新田は2分30秒715をマークするが、その直後に目を覆う光景が! 2コーナーの立ち上がりでコントロールを失い、ガードレールに激しくヒットした「JMS LMcorsa 488 GT3」がモニターに映されたのだ。新田がすぐに降りなかったのはレスキューからの指示で、無傷だったのは不幸中の幸い。だが、マシンのダメージは大きく、続いて行われた公式練習のセッション2には走行を許されなかった。
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公式練習でクラッシュしてしまった「JMS LMcorsa 488 GT3」だが、メカニックの懸命な作業によって修復完了。予選に挑むことが可能になり、まずは一安心といったところだ。さて、その予選だが、今回はQ1、Q2と続くノックアウト方式ではなく、15分の1セッションだけで、ひとりのドライバーのみがアタックを行う。しかし、同じドライバーが連続して予選に挑むことは認められていない。第3戦の予選には新田が挑むこととなった。
天気予報どおり土曜日のツインリンクもてぎは好天に恵まれることとなったが、早朝の路面は水たまりは無いがまだ濡れたまま。タイヤ選択が気になるところではあったものの、路面が乾いていくことを想定してまずはドライタイヤを装着して新田をコースへと送り出す。1周して新田はピットに戻り、走行に支障がないことは確認できたがドライタイヤが発動するような路面状態ではないことを告げたことから、レインタイヤに交換して再度アタックが行われることとなった。
計測2周目に2分4秒台に入れた新田は、さらにアクセルを踏み込んでいき2分1秒292をマーク。そしてラストアタックで1分59秒266にまで短縮を果たす。予選終了間際になってようやくタイヤも温まり、もう1周あれば更にタイムは削れたはずだったがここでチェッカーが出て、8番グリッドを獲得することとなった。