GT300#50 Rd7 THAILAND 2017年10月7日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:曇り | コース状況:ウェット
- 公式予選総合結果
- #50 Ferrari 488GT3/都筑晶裕・新田守男 22位
-
7月の第4戦スポーツランドSUGOから8月の最終週に開催された第6戦の鈴鹿サーキットまで、真夏に過酷な3連戦が組まれていた2017年のAUTOBACS SUPER GTシリーズ。3連戦を終えたチームは、休む間もなくシリーズで唯一の海外ラウンドとなるタイ戦に向けてマシンの整備を行なった。そして、鈴鹿1000kmを走り終えてからわずか2週間後には、タイに向けてマシンがコンテナに積み込まれた。
前戦の鈴鹿サーキットラウンドでは予選Q2に進出し12番手からスタートしたFerrari 488 GT3だったが、決勝レースはタイヤの異常摩耗が発生し、完走は果たすものの16位という結果に終わっている。
第7戦のタイラウンドは、ウエイトハンデの適用が車両によってこれまでの6戦と異なっている。参戦した2戦目から6戦目までは、獲得ポイント×2Kgのウエイトを搭載するが、7戦目は獲得ポイント×1Kgに変更される。だが、第2戦を欠場しているFerrari 488 GT3は、参戦6戦目のため獲得ポイント×2の30Kgのウエイトを引き続き搭載している。
第7戦のスケジュールは、10月7日(土)に公式練習と予選、8日(日)に66周に渡る300kmの決勝レースがおこなわれる。7日は10時から公式練習の予定が組まれていたが、9時ごろよりサーキット周辺はスコールに見舞われ、公式練習前に行なわれた併催レースがディレイ。そのため10分遅れの10時10分から1時間45分の走行がスタートした。
公式練習前にスコールは止んだが、コース上の所々に水たまりができるほどのコンディションで、ウエット宣言が出される中39台のマシンがコースイン。
まずは、レインタイヤを装着したFerrari 488 GT3に新田守男が乗り込む。7周を周回してマシンとコースのコンディションを確認しピットイン。ここでセットアップを変更するとともにスリックタイヤに履き替えて、再び走行を開始するもすぐに赤旗中断。このタイミングで都筑晶裕にバトンタッチし、都筑は乾き始めた路面でタイムアップを果たしていく。その後は新田が再度セットアップを確認し、23周目にマークした1分34秒933がベストタイムで、22番手となった。そして再びピットインを行ない、最後は都筑が周回を重ねて1時間45分の公式練習を終えた。
公式練習を終えるとサーキットには再び雨雲が押し寄せ、午前中よりも酷いスコールとなる。路面はあっという間に濡れていき、コース上にはまたしても水たまりができてしまった。
公式練習から約3時間のインターバルを経て、15時に開始された予選Q1。予選前に降り出したスコールは止んだものの、コースは全面的にウエットとなりウエット宣言が出された。Ferrari 488 GT3のステアリングを握った新田は、他のマシンと同様にレインタイヤを装着してコースに入る。コースインから2周はコンディションを確認しつつタイヤに熱をいれ、計測3周目からアタックを開始。1分44秒台をマークして、さらにタイムアタックを続け、トラフィックに悩まされる中で計測6周目には1分42秒382をマーク。しかし、このタイムだと予選Q2へ進出できる14番手以内に入れないため、新田はアタックを継続する。だが、タイヤのパフォーマンスはすでにピークを過ぎていて、これ以上のタイムアップを果たすことは出来なかった。
1分42秒382という結果によりFerrari 488 GT3は22番手となったが、明日のレースは今日のように荒れる天候の予想やピット戦略を駆使し、チーム一丸となって後方から追い上げ、そしてポイント獲得を狙う。