GT300#51 Rd7 THAILAND 2017年10月7日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:曇り | コース状況:ウェット
- 公式予選総合結果
- #51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 / 中山雄一・坪井翔 2位
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第4戦のスポーツランドSUGOから第6戦の鈴鹿サーキットまで、約1ヶ月の間で3連戦が組まれていた2017年のAUTOBACS SUPER GTシリーズ。過酷な真夏の連戦を終え、シリーズ唯一の海外ラウンドとなる第7戦「Chang SUPER GT RACE」がタイの東部に位置するブリラムのチャン・インターナショナル・サーキットで開催された。
前戦の鈴鹿サーキットラウンドでは予選で5 番手を獲得。1000kmの長丁場となった決勝レースは、一時ポジションを落としてしまうものの、中山雄一と坪井翔の二人のドライバーとメカニックがミスなく戦い6位でフィニッシュ。6ポイントを積み重ねて、シリーズランキング6位で第7戦を迎えた。
第7戦のタイラウンドでは、ウエイトハンデの適用が車両によってこれまでの6戦と異なる。参戦する2戦目から6戦目までは、獲得ポイント×2Kgのウエイトを搭載するが、第7戦は獲得ポイント×1Kgに変更。つまり、参戦回数が7戦目となるチームは、これまで積み重ねてきたウエイトハンデが半減する。そのため、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3も、半減された36Kgのウエイトを搭載。BoP(性能調整)は、前戦と同じ最低重量が1300Kgで、リストリクター径は38.0mm×2となっている。
第7戦のスケジュールは、10月7日(土)に公式練習と予選、8日(日)に66周に渡る300kmの決勝レースが予定されている。
7日は、10時から公式練習の予定が組まれていたが、9時ごろよりサーキット周辺はスコールに見舞われ、公式練習前に開催された併催レースがディレイ。そのため10分遅れの10時10分から1時間45分の走行がスタートした。
スコールは上がったものの、コース上の所々に水たまりができるほどのコンディションにウエット宣言が出され、GT500クラスの15台とGT300クラスの24台がコースイン。最初にJMS P.MU LMcorsa RC F GT3のステアリングを握ったのは中山で、マシンとコースの状況確認のため5周を走行。続けて、チャン・インターナショナル・サーキットでの初走行となる坪井が乗り込み、こちらも4周を走行してピットイン。公式練習も30分を過ぎたころにはドライコンディションとなり、全車がスリックタイヤを履き周回を重ねていく。
1時間45分の公式練習で、坪井はコースへの習熟を行なったこともあり23周を走行。一方の中山は18周を周回した。合計するとJMS P.MU LMcorsa RC F GT3の周回数は41周で、24台がエントリーするGT300クラスの中で2番目に多いラップ数を重ねた。ベストタイムは坪井がマークした1分33秒687で、公式練習を6番手で終えることになった。
公式練習から約3時間の間隔を空けて15時から実施された予選Q1。公式練習ではほとんどの時間がドライコンディションでの走行となったが、13時を過ぎたころにまたしてもスコールが押し寄せ、前方が見えないほどの激しい降雨となった。スコールは1時間ほどで上がったのだが、コース上は全面的にウエットコンディションとなり、公式練習のスタートと同じくウエット宣言が出された。
予選Q1はこれまでと同様に坪井がステアリングを握ってコースイン。各車がウエットとなったコースコンディションを確認しつつ、レインタイヤに熱を入れていった。坪井は周回を重ねタイヤに熱が入るとともにタイムアップ。計測5周目には1分40秒台に入れ、予選Q1突破となる14番手以内を確保。そのままタイムアタックを続け、計測7周目には全体のベストタイムとなる1分39秒794を記録する。その後、2台に抜かれたが3番手で予選Q1を突破した。
GT500クラスの予選Q1を挟んで、予選Q2がスタート。JMS P.MU LMcorsa RC F GT3に乗り込んだ中山は、計測2周目から1分41秒台を刻みアタックを続ける。だが、コースコンディションと選択したレインタイヤが合わず4周目に急遽ピットイン。同じくレインタイヤだが種類の異なるタイプを選択する。12分の予選Q2が残り5分の時点での決断だったが、メカニックの迅速な作業でコースに送り出された中山は、アウトラップを挟み計測6周目に1分39秒154までタイムを伸ばす。この結果により、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3はシーズン最高位となる予選2位を獲得。フロントローからスタートする決勝レースは、第2戦の富士スピードウェイラウンド以来の優勝を目指す。