GT300 Rd1 OKAYAMA 2016年4月9日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:晴れ | コース状況:ドライ
- 公式予選総合結果
- #51 JMS LMcorsa 488GT3/都筑晶裕・新田守男 9位/1分26秒707
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<プロローグ>
内外のトップドライバーが集結し、バラエティに富む車両によって激しいバトルが繰り広げられることで高い人気を誇る、AUTOBACS SUPER GTシリーズ。その開幕戦が、岡山国際サーキットで開催された。チーム結成から3シーズン目となるLMcorsaは、昨年からGT300において2カー体制を敷くようになったが、今年はそのうちの一台をBMW Z4 GT3からフェラーリ488 GT3にスイッチ。そしてドライバーラインアップも改め、都筑晶裕が新たに加わって、新田守男とコンビを組むこととなった。また、昨年の新田のパートナーである、脇阪薫一もレースには常に帯同してアドバイザーを務めるだけでなく、長丁場の富士500kmと鈴鹿1000kmには第3ドライバーとして加わる予定となっている。
都筑は2008年のポルシェカレラカップジャパンのチャンピオンで、SUPER GTには翌09年から出場。入賞経験も豊富で、11年には表彰台にも上がっており、ジェントルマンドライバーではあるものの、その高い実力は誰もが認めるところ。一方、フェラーリ488 GT3はまったくのニューマシンであるため、そのポテンシャルは未知数ながら、ここまで繰り返したテストをほぼノートラブルで経過しており、ドライバーからも好印象が伝えられている。スタッフ全員が十分な手応えを抱いて、サーキットに臨むこととなった。
SUPER GTの本格的なレーススケジュールは、土曜日からスタートする。まずは公式練習から。最初に「JMS LMcorsa 488 GT3」に乗り込んだのはベテランの新田だ。開始とほぼ同時にコースインし、順調に周回を重ねていく。何度もピットインを行い、その度セットアップを進めて24周を走行。その間のベストタイムは、1分26秒869。そしてほぼ1時間を経過したところで、都筑に交代する。
テストではしっかり走り込めているとはいえ、本番となると1年のブランクがあることから、都筑はあくまで慎重な走りを心掛け、マシンの特性と自身の感覚の同調を行っていく。そして、終了間際の14周目には1分28秒550をマーク。新田の記したベストタイムは8番手に相当したが、その結果以上にチームにはいい雰囲気が漂っていた。
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予選はノックアウト方式で行われ、GT500とGT300が分かれて15分間のQ1を走行。なおGT300では台数の増加にともない1台増やされた上位14台が、続く12分間のQ2に進出を許される。Q1に挑んだのは新田で、計測開始から3分を経過したところで「JMS LMcorsa 488 GT3」とともにピットを離れていく。1周をウォームアップに充てて、いよいよアタックを開始。いきなり1分26秒615を叩き出して、その時点でのトップに躍り出る。さらなるタイムアップを狙って、もう1周コースを攻め立てるも27秒117に留まり、チェッカーを待たずにピットに戻ることとなった。
終了間際に一台の逆転を許してしまったことから、2番手とはなったものの、難なくQ2進出に成功。スターティンググリッドの決定を、都筑に託すこととなった。意気に応えた都筑も、1周のウォームアップの後、アタックを開始。まずは1分27秒024をマークすると、次の周には26秒707にまで短縮を果たす。これにはピット内で大歓声が! ポジションこそ9番手ながら、自己ベストを大幅に更新できたことに、都筑も安堵の表情を見せていた。