GT300 Rd4 SUGO 2016年7月23日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:曇り | コース状況:ドライ
- 公式予選総合結果
- #51 JMS LMcorsa 488GT3/都筑晶裕・新田守男
10位/1分19秒434 -
<プロローグ>
AUTOBACS SUPER GTシリーズ第4戦「SUGO GT 300km RACE」が夏休み最初の週末にスポーツランドSUGOで開催された。本来なら、第2戦の2週間後にオートポリスで第3戦が行われるはずだったが、熊本地震で施設にも影響が及び、代替レースは最終戦、ツインリンクもてぎと併せて開催されることに。そのため、2か月半ぶりのレースとなった。都筑晶裕と新田守男を擁し、フェラーリ488 GT3でGT300に挑むLMcorsaは、もちろんその間に黙って手をこまねいていたわけではなく、ここSUGOそして鈴鹿サーキットで行われた公式テストに参加。さまざまなメニューをこなし、ドライバー、マシンともどもレベルアップがはかられた上で、このー戦に臨んでいるのは言うまでもない。
ここまでの2戦では、5位、6位と確実に「JMS LMcorsa 488 GT3」は結果を残し、ライバルにも一目置かれる存在になりつつある。特に今回の舞台であるSUGOはアップダウンに富んだテクニカルレイアウトで知られ、FIA-GT3としてはコーナーリングマシンとの評価の高い、フェラーリ488 GT3には相性も良さそう。大いに順位の上昇に期待がかかった。
いつもどおり最初の走行は、土曜日午前の公式練習から。最初にステアリングを握った新田が確認を行ったのは、システムチェックだった。鈴鹿の公式テストからエンジンなどを制御するコンピュータのプログラムをアップデートしたのだが、不具合が発生。ミケロットから派遣のエンジニアによって修正されたが、正常に機能しているか確認するためだ。幸い、大きな問題は生じていなかったことから、本格的に走行が開始されることとなった。
途中、1コーナーでのスピンはあったが、ダメージなく自力で復帰。何度もピットインを繰り返し、そのたびセットアップが進んでいく。そして、新田にとって締めとなる1分19秒583をマークした後、ピットに戻って、ほぽ1時間経過時から都筑の走行が開始される。最初は主にロングをかけて習熟を行い、ラスト10分間のGT300単独セッションに都筑のスピードが試されることとなっていた。しかし、そのタイミングを問もなくという頃、SPコーナーインでクラッシュ車両があり、赤旗が出されてしまう。
これで終了の可能性もあったが、幸いにして7分の中断のみで計測は再開。しっかりウォームアップを行なった後、都筑は1分19秒694と、新田とまるで遜色のないタイムをマークするまでとなった。
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予選のQ1には前回同様、新田が挑んだ。計測は15分間に渡って行われるため、路面状態の安定を待ってからコースインすることも他のサーキットならば作戦として採られるが、公式練習がそうであったようにSUGOでは赤旗が出やすい。そうなって、アタックの機会を失っては元も子もないため、ほぼ全車が計測開始と同時にピットを離れていった。公式テストの時より、やや温度が低めだったこともあり、入念にタイヤのウォームアップを新田は行う。そして、1分18秒903をマークする。まだまだタイムアップの手応えはあったというが、その後クリアラップがなかなか取れず、また十分Q1突破が可能ということで終了を待たず、ピットに戻ることに。8番手につけ、「JMS LMcorsa 488 GT3」のステアリングを、Q2に挑む都筑に託すことに成功した。
新田からのインフオメーションを受けた都筑は、同じように3周をウォームアップに充てて、そこからアタックを開始する。まずは1分19秒701を記録し、次の周には19秒434にまでタイムアップ。残念ながら、ラストアタックの短縮は果たせなかったものの、10番手につけることに成功。「JMS LMcorsa 488 GT3」は5列目グリッドから決勝レースに挑むこととなった。