GT300 Rd2 FUJI 2016年5月3日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:晴れ | コース状況:ドライ
- 公式予選総合結果
- #51 JMS LMcorsa 488GT3/都筑晶裕・新田守男・脇阪薫一
11位/1分36秒954 -
<プロローグ>
国内レースの最高峰として、最も高い人気を誇る、AUTOBACS SUPER GTシリーズ。その第2戦「FUJI GT 500km RACE」が、ゴールデンウィーク真っ最中の富士スピードウェイで開催された。豊富な車種のバラエティが魅力のGT300に、LMcorsaが送り込む車両のうち一台が今年からフェラーリ488 GT3となったのは、すでにご承知のとおり。ベテランの新田守男と都筑晶裕が新たなタッグを組んで挑んだ岡山国際サーキットの開幕戦では、予選では9番手、決勝レースにおいては5位でフィニッシュを果たし、まずは上々の滑り出しを切ることに成功した。特に都筑は2年ぶりのスーパーGTだったにも関わらず、まったくブランクを感じさせない走りを見せてくれたばかりか、どのチームもできなかったタイヤ無交換作戦において、完璧にいたわって周回を重ねたことが、好結果の原動力ともなった。
今回は500kmレースということで、常にチームに帯同してアドバイザーを務める脇阪薫一も第3ドライバーとして登録。強力な助っ人を迎えて、前回の5位より上を、もちろん表彰台を目指すこととなった。
先にも触れたとおり、ゴールデンウィークに開催されることもあって、スケジュールも若干変則的に火曜日からの走り出しとなり、決勝が行われるのは水曜日。公式練習において、最初に「JMS LMcorsa 488 GT3」のステアリングを握った新田は、ニュータイヤを装着していきなり予選モードで走行。持ち込みのセットがピタリと決まっていたこともあり、いきなり1分37秒091を記録してトップに立つと、もうその座から離れず。その後は決勝セットを詰めるべく、何度もピットインを行って周回を重ねていく。
そして、50分を経過したところで都筑にバトンタッチ。新田が16周も走って、すでにピークを過ぎたタイヤでロングをかけて限界を探ることに。ほぼ1時間を経過したところで赤旗が出てしまい、本来ならば、そのタイミングで行われるはずだった予選シミュレーションができなかったのが惜しまれる。その後、脇阪もマシンに乗り込み、終了間際には都筑が最終確認を行った。その結果、一発の速さだけでなく、コンスタントラップにも優れることが確認され、まさに実り多い公式練習となった。
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予選はノックアウト方式で行われ、GT500とGT300が分かれて15分間のQ1を走行。GT300では上位14台が、続く12分間のQ2に進出を許される。Q1に挑んだのは新田で、前回同様、路面状態の安定を待ち、計測開始から3分を経過したところで「JMS LMcorsa 488 GT3」とともにピットを離れていく。今回はレース時の温度が高めであることが予想されたことから、硬めのタイヤを選んで走行。そのため、ウォームアップはより入念に、2周を充てることに。最初のアタックで、いきなり1分37秒の壁を打ち破り、1分36秒941をマークした新田は、続けてアタックするもクリアラップが取れず、36秒969に留まってしまう。それでも8番手につけたものの、走路外走行があったとしてベストラップ抹消の波乱が……。とはいえセカンドベストタイムが9番手相当だったため、問題なくQ1突破を果たすこととなった。
続くQ2に挑んだ都筑は、新田からのインフォメーションをもとにウォームアップを2周しっかり行ってからアタックを開始。まずは1分37秒431を記し、次の周には36秒945をマークする。さらなるだめ押しを狙ったラストアタックでは37秒213に留まるも、11番手から決勝に挑むこととなった。