GT300 Rd5 FUJI 2016年8月6日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:晴れ | コース状況:ドライ
- 公式予選総合結果
- #51 JMS LMcorsa 488GT3/都筑晶裕・新田守男
3位/1分37秒908 -
<プロローグ>
AUTOBACS SUPER GTシリーズ第5戦「FUJI GT 300km RACE」が、8月最初の週末に富士スピードウェイで開催された。前回のレースは実に2か月以上のインターバルを置いたが、今回はわずか2週間後という慌ただしさで、しかも次回のレースも3週間後。それゆえ、「真夏の3連戦」とも呼ばれ、シリーズを占う上での最大の山場ともなっている。都筑晶裕と新田守男を擁し、フェラーリ488 GT3でGT300に挑むLMcorsaは、ここまでの3戦すべてで入賞を果たしてきた。今年のGT300の特徴として挙げられるのは、上位陣のポイントが分散していることで、現状トップですら33ポイントでしかない。ということは、もし表彰台に上がれれば、ランキングは一気に上位に進んでいく。その手応えは十分にある。5月に行われた、ここ富士での第2戦では6位でゴールしており、また長いインターバルの間に行われたテストでも、順調にメニューをこなしてきたからだ。
最初の走行となる土曜日午前の公式練習では、開始早々にストップ車両があり赤旗が出されてしまう。その時、すでに「JMS LMcorsa 488 GT3」は新田によって走行中で、すぐにピットに戻ることに。しかし、不具合などは一切なかったことから、早々と都筑にシートが委ねられることになった。9周連続で走行した都筑は早々と1分39秒台に乗せた後、ピットに戻ってフィーリングをスタッフに伝える。
それをもとにセットの変更が行われ、都筑はいよいよ予選モードのシュミレーションへと突入。2周をウォームアップに充てた後、マークされた1分38秒829は、その時点での3番手に走行。しかも、次の周には38秒780へと、さらなる短縮を果たすことに成功。本来ならば、もう1アタック行きたいところだったが、そこにあいにくの赤旗が。とはいえ、都筑はスピードに対して、確かな手応えを得ることとなった。
再開からしばらくすると、再び「JMS LMcorsa 488 GT3」に新田が乗り込み、決勝セットが詰められることに。何度もピットに戻って調整され、それは最後のGT300単独のセッションでも、そして終了後のサーキットサファリでも行われたほど。終盤になって、一台が都筑のマークしたセッションベストを更新したため、4番手とはなったものの、今まで以上の好感触を得た上で、予選に挑むこととなった。
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公式練習が行われた午前も暑いには暑かったものの、陽は低い位置にあったからまだマシだった……と言わざるを得ず。陽が頂点にまで達した予選の頃は、まさに猛暑となっており、路面温度は50度を超えて、もはや焦げるに等しい状態となっていた。
今回のQ1は、初めて都筑が担当した。コンディションの安定を待って、スタートから5分後にコースイン。アウトラップと1周をタイヤのウォームアップに充て、さらにポジショニングを整えたところでアタックを開始する。最初のアタックで都筑は1分38秒511をマーク。そのままアタックを続け、セクター1では自己ベストも更新する。ところが、その直後に無情にも赤旗が……。コースサイドで停止した車両を回収するためだ。6分ほどの中断で計測は再開されるも、Q1突破は確実であることから、「JMS LMcorsa 488 GT3」はそのままピットでステイ。再開後に一台だけ大幅なタイムアップを果たした車両があったため、ひとつ順位を落としたものの、都筑は10番手で無事、新田にバトンを託すこととなった。
Q2担当の新田は、都筑からのインフォメーションを受け、タイヤの内圧をより良い状態とするため、ウォームアップをもう1周増やすことに。これが大正解。1分37秒908をマークして3番手に浮上、次の周にもアタックしたが、ここでのタイムアップは果たせず。しかし、先のタイムを上回る者はもはや現れず、「JMS LMcorsa 488 GT3」は今季最上位となる、3番グリッドから決勝レースに挑むこととなった。