GT300 Rd4 SUGO 2016年7月24日 <決勝>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:曇り | コース状況:ドライ
- 決勝
- #51 JMS LMcorsa 488 GT3/都筑晶裕・新田守男 9位
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決勝当日朝の路面は、またしてもウェット。未明の雨によって濡らされたばかりか、フリー走行が始まる頃には霧雨にも見舞われてしまう。都筑からの走行となり、まずはドライタイヤを装活したが、路面は回復の兆しを見せなかったばかりか、本格的な雨に転じたため、すぐにウェットタイヤに履き替えられた。都筑は9周を走行し、1分31秒790をマーク。ラストの1周を新田が走行したところで、チェッカーフラッグが振り下ろされた。
今回のスタート担当は都筑で、開幕戦に続いて今季2回目。いったんやんだ雨がスタート進行の頃にまたばらつくも、路面状態は逆に回復の兆しが。そこでドライタイヤを装着し、「JMS LMcorsa 488 GT3」をスターティンググリッドに並べることとなった。今回は宮城県警の白バイ、パトカーによるパレードランがフォーメーションラップの前に行われ、2列に並んだ28台のマシンはグリーンシグナルの点灯と同時に加速していく。ます都筑はポジションキープに成功する。心配された序盤の混乱もなく、10番手のまま後続とも程よい間隔を保つて周回を重ねていく。
しかし、24 周目に最終コーナーでクラッシュした車両があり、次の周からセーフティカーがコースイン。2 9 周目からバトルは再開し、同時にピットロードもオープンとなる。すでに規定周回の1/3を超えていたこ ともあり、すかさず都筑をピットに呼び寄せることに。給油だけを行い、タイヤ無交換で新田をコースに送り出す。これでいったんは17番手に後退するも、その後ドライバー交代を行うチームが現れるたび順位を上げて、全車が済ませた時に「JMS LMcorsa 488 GT3」は9番手を走行することとなる。ただ、本来ならば、もっと順位を上げられたはず。という のも新田はバックマーカーに行く手を阻まれ続け、前を行く車両との差を詰める機会を逸していたためだ。
そればかりか、背後にはBMW M6が終始つけており、二重の苦しい走行を続けていた新田ながら、隙を与えることなく淡々と周回を重ねていく。そんな中、71周目の最終コーナーで8番手を走行する車両がクラッシュし、ひとつ順位を上げた格好ながら、即座に赤旗が提示されてしまう。まだ6周を残していたものの、規定周回はすでに満たされていたこともあり、ここでレースは終了に。「JMS LMcorsa 488 GT3」は第4戦を9位で終えることとなった。
次回のレースは2週間後、8月6-7日に富士スピードウェイで開催される。ここまで3戦、しっかりと連続入賞を果たしてきただけに、そろそろ大きな結果が望まれるところである。
ドライバー/都筑晶裕
今回の菅生は先月のテストにてデーターが取れていただけに、さらに詰めたセットに合わせて更なるタイムアップと、チャンピオンシップにとってターニングポイントになる重要なレースとなる事は間違いないので、気合を入れてサーキット入りしました。予選では自分のセットを若干変更してもらいアタック開始、クリアラップをうまく取れたものの自分的にはもう少しタイムアップが出来たという感じがあったので、今回の予選は悔いが残るものとなりました。レースは自分がスタートドライバーを担当したわけですが、タイヤ無交換という選択肢を想定してタイヤをいたわりながら、安定したラップタイムを刻めたのは良かったのですが、終わってみれば、まわりも無交換や、2本交換で思ったよりも前に行けなかったので、悔しい結果になりました。次の富士では、表彰台を目指して頑張ります。
ドライバー/新田守男
非常に疲れるレースでした。みんな普通にタイヤを交換してくるだろうな、と思っていたんですが、案外そうでもないチームも多くて……。タイヤを交換してたら、どうなっていたでしょうね。それより僕らにはちょっと無線でのやり取りのミスもあったから、それでかなり前のクルマに離されちゃったので、そのロスも痛かったですね。BMWの7号車とはかなり長い間、バトルをしていて苦しかった~。これだけは抜かれちゃいけないともう必死でした。
監督/小林敬一
鈴鹿のテストで発生した制御系のトラブルも解消していましたし、予選まではまずまず順調だったので、決勝にもかなり期待していました。でも、その決勝に運がかけていましたね。途中でSCが入って、ドライバー交代のタイミングは悪くなかったと思いますし、ピット作業など特に問題はなかったんですが、その後トラフィックに引っかかっちゃって……。それも同一周回のクルマでない、我々と勝負していないクルマに何度も何度も抑えられて、獲れていたはずの順位を獲れずに終わってしまいました。ペース的には4位ぐらいの車両とも、そう変わらなかったので、スムーズに周回できていれば、その近くあたりまで行けていたはずなので、今回は本当についていなかったですね。
エンジニア/成沢健二
テストで生じていたプログラムの、システムのバグみたいなのは解消してはいたんですが、まだまだ完全な状態ではなかったような感じもありました。良くはなっているんですが、ちょっとまだつかみ切れないというか……。絶えず勉強させてくれるクルマです(苦笑)。タイヤ無交換作戦は、ドライバーがしっかりいたわりながら走ってくれたので、たぶん成功だと思うんですが、SCのタイミングとか運があまりに悪かった。周回遅れに詰まって少しロスしたのもあったで、それがなければ、もっと前を追いかけるようなレースができたんじゃないかと思います。