SUPER FORMULA Rd4 FUJI 2018年7月7日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:曇り〜雨 | コース状況:ウェット
- SUPER FORMULA 公式予選総合結果
- #1 石浦 宏明 3位 / #2 国本 雄資 8位
-
全日本スーパーフォーミュラ選手権の第4戦が富士スピードウェイで開催された。7日に行われた公式予選では、不安定なコンディションの中でも、JMS P.MU/CERUMO・INGINGは2台揃ってQ3に進出。石浦宏明が3位、国本雄資は8位となった。
全7戦で争われるスーパーフォーミュラも、今大会で折り返し地点を迎えることとなった。全国的に豪雨のニュースも流れている週末だが、金曜日の富士スピードウェイは午後になると雨もそれほど降らず、練習走行の終盤にはスリックタイヤを使うマシンも現れるほどにコンディションが回復。しかし再び夜半には雨風が強まったことから、予選日午前のフリー走行はウェットコンディションで始まり、そこからまた回復していくという、路面状況の定まらない状態が終日続いていくことになった。
スーパーフォーミュラの公式予選前に行われたF3レースはドライコンディションだったが、予選が始まる、まさに直前に僅かに降雨。レインタイヤの使用が許されるウェット宣言が出されたものの、Q1は全車ミディアムコンパウンドのスリックタイヤでコースインしていった。 1セット目のタイヤで、石浦が1分24秒451で暫定6番手、国本が1分24秒510で暫定7番手でいったんピットイン。2セット目にタイヤを履き替え、残り時間が8分を切ったところで続々とコースインしていったが、各車が計測ラップに入るところで再度雨が降り出した。すぐに雨足は弱まったものの、コースコンディションの回復は望めず、これ以上のタイムアップが見込めない状況になり、そのままセッション終了。コンディションの悪化に備えて早めにタイムを出していたJMS P.MU/CERUMO・INGINGの2台は、揃ってQ2に駒を進めることとなった。
Q2ではスタート前に再び雨が降り出したが、路面状況はレインタイヤかスリックタイヤかの判断が非常に難しいコンディションになり、14台中、7台がレインタイヤ、7台がスリックタイヤという半々の選択となった。石浦と国本はレインタイヤで走り出すも、コースインラップで路面状況を確認するとすぐにピットに戻りスリックタイヤに交換。僅かな時間しか無い中で国本が渾身のアタックを見せ、1分23秒200をマークしトップでQ3進出を果たす。続いて石浦も1分23秒641で4番手のタイムを出し、2台揃ってQ3進出となった。
予測のつかない展開に緊張感が続くピットから、Q3は2台ともスリックタイヤを選択しコースへ出ていく。しかし、それと同時にまたもや雨がコースを濡らしていった。予選3セッションの中では一番雨量が多く、スリックタイヤで出ていったドライバーたちはすぐさまピットイン。チームは国本、石浦の順でタイヤを交換し再びコースへ送り出すが、残り時間から計算すると2台ともにアタックのチャンスはわずか1度。まずは、先にアタックに入った国本が1分40秒738で暫定4番手につける。そして、コースコンディションがどんどん悪化していき、これ以上のタイムアップが難しいという空気が流れるなか、石浦が1度しかないチャンスをものにする流石の走りで1分38秒786を記録しトップタイムを塗り替えた。しかしその後、2周目のアタックチャンスを得ていた2台が石浦のタイムを上回り、最終的に石浦は3番手、国本は8番手となった。今日のこの難しいコンディションを乗り切って、予選上位に着けた2台。昨年も優勝を果たした得意とする富士で、明日の決勝は2台揃っての上位進出、表彰台を狙う。
-
ドライバー/#1 石浦 宏明
「今日の予選は非常に判断が難しいセッションが続きました。コンディションを予測しようにも、コースに出てみないと本当に分からないという状況で、その中では臨機応変に対応できたかなと思います。2台揃ってQ3に進めたのは、チームの判断もすごく良かったのだと思います。Q3ではタイヤを履き替えるタイミングが遅くなってしまい、“計測1周しかできない”と無線で伝えられて、とにかくその1周に賭けました。できる限りのことをした結果が3番手ということです。勝負は明日だと思っているので、ここから前を狙って頑張ります」
-
ドライバー/#2 国本 雄資
「難しいコンディションの中で、Q2ではミスなく、うまくアタックできたと思っています。明日に向けて、周りの状況が読めるような予選ではなかったので、明日の朝走ってみないと何も分からないです。ただ、こういう難しい状況の中でQ3に残れたことは、実力なのかたまたまなのかは分かりませんがポジティブなことだと思っています。上位進出もできる位置だと思うので、明日はミスなくトラブルなく走って、たくさんポイントを獲っていきたいと思います」
-
監督/立川 祐路
「今日はウェットなのかドライなのか、タイヤの判断が難しいところもあり、周りの様子も見ながらセッションを進めていきました。予測のつかない天候の中で、2台ともQ3に進められたのは良かったと思います。Q3は少し時間が足りず、石浦はもう1周しかアタックができない中で頑張ってタイムを出してくれました。国本はウェットに対して若干苦しんでいるようなので、そのあたりが最後の結果に出てしまったかなと思います。明日に向けては、どのクルマもドライのセットアップは煮詰まっていないでしょうから、決勝までにいかに合わせこめるか。それ次第ではいつもよりオーバーテイクのチャンスも生まれるかもしれません。うまくレースを戦っていきたいと思います」
-
総監督/浜島 裕英
「出ていくタイミングで結果が大きく変わる。そういう予選でしたね。石浦は計測2周ができず、タイヤの温まりが十分でなかったところで3番手になりました。2人とも1周しかできない中で非常に頑張ってくれました。ここは比較的オーバーテイクもできるサーキットですし、戦略面も駆使して明日は追い上げていきたいと思います」