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GT300#51 Rd8 MOTEGI 2017年11月12日 <決勝>

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予選  ▶ 決勝
天候:晴れ | コース状況:ウェット/ドライ
決勝
#51 JMS P.MU LMcorsa RCF GT3 中山雄一・坪井翔  6位

2017年Round8 決勝 11月11日(土)の予選では、Q2を担当した中山雄一のドライビングによって8番手となったJMS P.MU LMcorsa RC F GT3。10ポイント差を付けられているが、逆転でシリーズチャンピオンを狙い、チーム一丸となり戦うことになった。

 12日(日)の決勝日は、まず11時55分から20分間に渡ってウォームアップ走行が実施された。スタートドライバーを務める中山がコースインし、5周を周回。パートナーを務める坪井翔も2周ながら決勝を想定したセットアップで試走を行なった。

2017年Round8 決勝 前日同様の秋晴れのもとで競われることになったAUTOBACS SUPER GTの最終戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」。13時過ぎのコースコンディションは、気温16℃、路面温度23℃となっていた。55周の決勝レースは予定通りに13時30分に1周のパレードラップがスタート。先導した白バイやパトカーがピットに戻るとフォーメーションラップが始まり、2017年シーズンを締めくくる250kmレースの火ぶたが切られた。




2017年Round8 決勝 スタートドライバーの中山は、1周目に順位を上げて7番手でコントロールラインを通過する。序盤はポジションをキープするが、6周目に後続車に抜かれてスタート順位の8番手となり、その後はタイヤを労りながらポジションをキープして周回を重ねる。総周回数の1/3を過ぎた16周目になると上位陣で複数台のマシンがピットインを行ない、チームごとの戦略が分かれることとなった。チームは、第一スティントを担当する中山をできる限り引っ張って、タイヤ無交換でピットタイムを短縮し、上位進出を狙った。先行車のピットインの影響もあり、18周目には3番手、20周目には2番手となり周回数の半数を超える31周目にはトップに立ち、翌周の32周目にピットイン。作戦通りにタイヤは無交換で、給油とドライバー交代のみの敏速なピット作業をおこないJMS P.MU LMcorsa RC F GT3はコースに復帰する。ピットタイムを削ったものの、先行してピットインしていたライバル勢はラップタイムで上回っていて、後半のスティントを担当する坪井は7番手から追い上げを図った。中山と同等のラップタイムで走行する坪井だが、37周目に21号車をパスして6番手に浮上するのが精一杯。終盤は、ベストタイムで上回る11号車GAINER TANAX AMG GT3にテールトゥノーズでプレッシャーを掛けられる。それでも坪井は、隙をみせずに抑え込み、49周目に6位でフィニッシュした。

2017年Round8 決勝 シリーズランキングでトップとなっていた4号車グッドスマイル初音ミクAMGが3位となったため、逆転でシリーズチャンピオンを獲得することはできなかった。それでもシリーズ初参戦ながら、ドライバーズとチームランキングともに3位で2017年シーズンを締めくくった。

 






2017年Round8 決勝ドライバー/中山雄一

 ツインリンクもてぎは2月以来の走行で、公式練習からスピードが足りずに苦戦しました。予選は8位で決勝は6位という結果を考えると、持っていたパフォーマンスはすべて引き出せたと思っています。ランキングは最終的に落ちてしまいましたが、それでも初参戦で3位は良い結果でしょう。2回の優勝も達成できましたし、RC F GT3の速さは見せられたはずです。チームのメカニックの半分はレースに携わるのが初めてで、クルマもタイヤもすべてのデータがない状況からのスタートでした。シーズン中盤から後半になるにつれて、チーム力は上がってきましたし、パフォーマンスは発揮できました。RC F GT3の改善点も分かっているので、来シーズンは欧州のGT3勢にも負けないマシンに仕上がると思います。

 

2017年Round8 決勝ドライバー/坪井翔

 予選はトラフィックに引っ掛かったこともありますが、Q1は突破できると思っていたのに結果はギリギリでした。この時点で、今回のレースではスピードが足りていないことが分かりました。コースでタイムを縮めることが難しそうだったため、決勝レースはタイヤ無交換の戦略となりました。7番手でバトンを受けて途中で21号車をパスしたのですが、最後は11号車に詰め寄られて厳しい戦いでした。それでも、6番手をキープしてチェッカーを受けられて良かったです。7位になっていたらシリーズランキングが4位になっていたので、終盤の踏ん張りが効きました。今シーズンは初めてのスーパ―GTで、耐久レースの戦い方や混走の難しさを体感しました。タイヤマネージメントも含めて色々な走り方を勉強できて、今後の様々なレースに活かせると思っています。

 

2017年Round8 決勝監督/影山正彦

 最終戦には、ソフトとハードの2種類のタイヤを持ち込んだのですが、タイムが出ると想定していたソフト側にマシンのセットアップを合わせきれませんでした。そのため予選はハードを使い8番手、決勝レースも好走したのですが6位でした。ドライバーもチームもミスなく戦いましたし、今回のレースではこれ以上の結果は望めなかったと思います。ランキング2位で最終戦を迎えて3位になったことは残念ですが、それでもシーズン開幕直前にチームを結成し参戦したので、上出来だったと感じています。1年を通してドライバーやエンジニア、チームスタッフは大きく成長しました。RC F GT3の良さと改良点は洗い出せたので、来年の計画の詳細は分かりませんが、ライバル勢と好勝負ができるはずです。

 

2017年Round8 決勝エンジニア/松岡真司

 ツインリンクもてぎは、低速コーナーから全開加速をしていくレイアウトが多いので、RC F GT3が不得意なコースだと感じていました。また、充分なテストも出来ていなかったのでセットアップも詰め切れなかったところがあります。決勝レースは、タイヤ無交換でいったのですが、最後までラップタイムも落ちなかったので、クルマのバランスは良かったのだと思います。結果は6位でシリーズランキングは3位となりましたが2勝したこともあり、参戦初年度としては想像以上のリザルトを得られました。チームもシーズンを通して成長を果たすことができたので、参戦時の目標は達成できました。

RACE CALENDER

  • ▶ R1 OKAYAMA 4/8-9
     
  • ▶ R2 FUJI 5/3-4
     
  • ▶ R3 Autopolis 5/20-21
     
  • ▶ R4 SUGO 7/22-23
     
  • ▶ R5 FUJI 8/5-6
     
  • ▶ R6 SUZUKA 8/26-27
     
  • ▶ R7 THAILAND 10/7-8
     
  • ▶ R8 MOTEGI 11/11-12
     
  • ▶ 2016年のREPORT
  • ▶ 2015年のREPORT
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