SUPER FORMULA Rd2 2013年6月2日 <決勝>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:曇りのち霧 | コース状況:セミウェット
- 決勝結果
- #38 平手 晃平 リタイア/ #39 国本 雄資 10位
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依然として雲は残っているものの、予選時に降っていた雨はやみ、さらに2輪の決勝レースが行われたことで、スーパーフォーミュラ第2戦の決勝レースが始まるころにはコース上の水も少なくなっていた。スリックタイヤを装着してスターティンググリッドに向かった平手は、グリッド場でウェットタイヤに交換。国本もウェットタイヤを装着して決勝レースに臨んだ。14時45分、決勝レースがスタート。開幕戦同様に素晴らしいスタートを切った平手は、オープニングラップで2台をかわし6番手浮上。国本もレッドシグナルの消灯とともにタイミングの合った動き出しを見せたが、1コーナーに向かうまでにポジションを上げるためのスペースがなく、1つ順位を下げる形となってしまった。
ウェットタイヤでスタートしたものの、走れば走るほど路面コンディションは向上。他車の中にはスリックタイヤでスタートした者もいたが、そのタイムが急激に上がっていった。そのため、ウェットタイヤを選択していたチームは次々にマシンをピットに戻しタイヤ交換を行っていく。P.MU/CERUMO・INGINGの2台も、まずは平手をピットに戻しタイヤ交換と給油を行ったが、ここで作業機器にトラブルが発生し、作業時間を大幅にロスすることになってしまった。予定よりも長いピット作業時間になってしまった平手は、全車がピット作業を済ませた時点で13番手と大きく順位を後退。さらに、11周目には多重接触アクシデントに巻き込まれマシンにダメージを負うことになった。ふたたびタイヤを交換してコースに戻ったものの、受けたダメージは大きく、平手は再度ピットイン。マシンの修復作業に時間を費やし、リタイアとなった。
いっぽう、平手と同じくスリックタイヤに交換した国本は最後尾からの追い上げを図っていたが、レース序盤から、バイザーが曇ってしまうというアクシデントに見舞われていた。視界不良でコースにとどまることさえも難しい中、国本は必死のドライビングを続ける。路面コンディションは向上したとは言え、まだ所々は濡れている状態。平手が巻き込まれてしまった接触アクシデントの他にも、いたるところでコースアウトするマシンが出てくる中、タイムにバラつきはありながらも国本はコース上にとどまり続け10位までポジションを上げた。レース終盤には最終セクター方向から濃い霧が迫り、コースの半分以上が霧に包まれ視界不良に。トップのマシンが51周目に入ったところでレースは赤旗中断。そのまま終了となり、国本は10位完走という結果となった。
P.MU/CERUMO・INGINGの2台は開幕戦に引き続き、マシンとドライバーのポテンシャルを噛み合せきれなかった結果となってしまった。次戦の富士スピードウェイは開幕前のテストでも好調さを見せていたコースなだけに、悪い流れを断ち切りたいところだ。
ドライバー/#38 平手 晃平
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「ピット作業に時間がかかって順位を下げてしまったことで、あの位置でアクシデントに巻き込まれてしまいました。この週末はチームで持ち込んだクルマのセッティングが良く、土曜日のフリー走行での走り始めから調子が良かったし、予選でも僅差の8位でポテンシャルを感じていたので、レースを走り切ることができなかったのが非常に残念です。開幕戦に続き結果を残せなかったことは悔しいですが、クルマの調子に関して言えば、ベースの部分が大きく進歩しているのを感じているのでこのあとのサーキットでも好結果を期待できるはずです。そのためにも、今後のレースではミスなく戦っていきたいと思います」
- ドライバー/#39 国本 雄資
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「動き出しは悪くなかったのですが、前に詰まって行き場がなくなり、アクセルを戻さざるを得ない状態で順位を下げてしまいました。レースの序盤からバイザーが曇ってしまって前が見えず、自分がどこを走っているかわからない状況で走っていたので、“レースをした”という感触をあまり持てず、フラストレーションが貯まりました。クルマの感触も、土曜日に良かったものをそのまま進めていったはずなのですが、なぜか乗りにくかった部分が顕著に出てくるようになり、ドライビング自体も非常に厳しかったです。次のレースが始まるまでに、何が良かったのか、どこが悪かったのかをしっかりと分析して、同じことが起きないようにしたいです」
- 監督/立川 祐路
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「悪天候により、今回はワンデーレースのようなスケジュールになりましたね。38号車に関しては出だしから好調で、まずまずのグリッドも手に入れることができたのですが、レース中にアクシデントに遭ってしまいました。あれは避けられない状況だったのですが、上位で戦えるポテンシャルを見せていただけに非常に残念でした。39号車に関しては、クルマのセッティングとドライビングが噛み合わないまま予選と決勝が進んでしまった形で、本来持っている力を出しきれずに終わってしまいました。2台ともに満足する結果を出すことができませんでしたが、次戦の富士はテストの調子もよかったので、ここで結果を出せるようにきっちりと準備をして臨みたいと思います」
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