INGING MOTORSPORT

SUPER FORMULA Rd6 SUGO 2015年10月18日 <決勝>

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予選  ▶ 決勝
天候:晴れ | コース状況:ドライ
 
#38 石浦 宏明 5位 / #39 国本 雄資 17位

 秋晴れの下で行われたスーパーフォーミュラ第6戦スポーツランドSUGOで、P.MU/CERUMO・INGINGは石浦宏明が5位、国本雄資が17位という結果となった。

 予選日に引き続き、決勝日の朝もひんやりとした空気が心地の良い秋晴れとなった。前日とほぼ同じ時刻にスタートした朝のフリー走行では、石浦、国本ともに決勝用のマシンセッティングを確認。それぞれピット作業のシミュレーションも行い、午後の決勝レースに備えた。

 午後2時33分、68周で争われる決勝レースがスタート。3番手スタートの石浦はわずかに加速で出遅れ、山本尚貴の先行を許し4番手でオープニングラップを終える。タイヤも比較的フレッシュな状態のレース序盤に順位を取り戻したい石浦だったが、気流の乱れがマシンの挙動に影響を与えるために、数周をかけての接近戦には持ち込めず、前を走る山本とのギャップは1秒前後を行ったり来たりしながら周回数が重ねられていった。チームはこの状況を打開するために、ピットインを指示。26周を終えたところで石浦をピットへと呼び戻した。トップ4台の中では最初にピット作業を済ませる形となった石浦は、給油のみの作業で10.9秒というストップ時間でコースに復帰。見た目の順位は9番手ながら、すでにピット作業を済ませたドライバー勢の中ではトップの位置でレースに戻ることに成功した。この石浦の動きを受け、3番手を走る山本と2番手を走る中嶋一貴も翌周、翌々周にピット作業に向かう。石浦はこの間にコース上でプッシュを重ねて逆転を試みたが、3秒以上も作業時間の短かった山本を逆転することは叶わなかった。いっぽうリヤタイヤを交換し石浦よりも作業時間が長くかかった中嶋は、石浦の目の前でコースに復帰。タイヤの温まらないうちに勝負を仕掛けるべく、石浦は猛攻を見せた。バックストレッチやホームストレートではオーバーテイクシステムも使い中嶋の背後にまで迫るが、あと一歩のところで抑え込まれてしまう。2台の差が1秒まで開いた後は、「近づきすぎるとダウンフォースが抜けてペースを上げることができなかった」とレース後に振り返ったように、逆転のチャンスをつかめないままレース終盤に入っていった。

 全車がピット作業を済ませた段階で、石浦の順位は5番手まで戻り、チェッカーフラッグ。第2戦以降続いていた連続表彰台は途絶えたものの、シリーズポイントを4ポイント重ねて45ポイントとし、依然ランキングトップを維持。2位の中嶋とは6ポイント差で最終戦対決を迎えることとなった。

 17番手からスタートした国本は、他車がアクシデントで後退していく中でじわじわと順位を上げ、15周を終了した時点では13番手を走行していたが、石浦同様前のマシンに引っ掛かる形でこれ以上のペースアップができずにいた。チームは前後にマシンのいないスペースで、国本自身のペースで走れるよう、早めのピットインを指示。石浦よりも早く、15周を終えたところで国本は給油作業のためにピットへと戻った。11.3秒で作業を済ませると、チームの狙い通り前方にペースを阻むマシンのいないスペースで国本を送り出すことに成功。しかし、ガソリンがほぼ満タンで重い状態のマシンではペースを思ったようにあげることができず、国本は17位でチェッカーを受けることとなった。

 

2015年SUPER FORMULA Round6 決勝ドライバー/#38 石浦 宏明

「レースが始まってみると、常に前に他のマシンがいる状態だったので、自分のペースで思ったようには走ることができなかったですね。クルマの調子は悪くなかったのですが、予選でのミスとスタートが上手くいかなかったことで、その速さを活かせませんでした。最終戦は2レースありますが、速いクルマは両方とも予選で前に出てくるでしょうし、大量ポイントを獲るドライバーと、ほとんど取れないドライバーとの差が大きくなるので、(現状の)6ポイント差というのはあまりアドバンテージだとは思わないようにしています。チャンピオン争いのメンバーが鈴鹿でも前に揃うでしょうから、そこに自分も混ざって、彼らより前にいないといけないですね。どこのサーキットでもポールポジション争いに絡める速さはクルマにも僕にもあるので、集中して臨みたいと思います」

 

2015年SUPER FORMULA	Round6 決勝ドライバー/#39 国本 雄資

「展開が変わることを期待して早めにピット作業にも入りましたが、平均的にタイムも良くなく、厳しいレースになりました。昨日と比べても、大きく改善したとはまだ言えない状態です。最終戦は、思いっきり気持ち良く走りたいですね。2レース制でそれぞれのレース距離が短い分予選が重要になると思うので、ミーティングを重ねて、予選から速く走れるクルマをしっかりと作っていきたいです」



2015年SUPER FORMULA Round6 決勝監督/立川 祐路

 「周りも同じだと思いますが、近づきすぎるとダウンフォースが抜けてしまうため、前のマシンのペースにつき合わされてしまうという状態になりました。なんとか状況を変えたいと、前のマシンよりも先にピット作業にも動きましたが、結果的にはタイミングを合わされてしまいましたね。ただ、チャンピオンシップでは依然リードしていますし、それほど心配もしていません。ここ最近、マシンの調子も石浦の調子もいいのは確かです。予選から毎レース僅差の戦いが続く中、全部のレースで上手くいくことはなかなかありませんし、いつも通りの力を発揮すれば鈴鹿でも必ず結果はついてくるという自信は持っています。このまま逃げ切れるように頑張っていきたいですね。

国本は今週末、予選から苦戦していました。オーバーテイクの難しいSUGOで後方からのスタートというのは厳しいレースになることは予想していて、ピットインのタイミングで何かあればと思って早めに入る作戦を採りましたが、それでも自分のペースで走れずにいました。マシンの方で改善すべき点はしっかりと見直しますが、あまり思いつめることなく気持ちをしっかりと切り替えて、仕切り直しをして鈴鹿に臨みたいと思います」

RACE CALENDER

  • ▶ R1 SUZUKA 4/18-19
     
  • ▶ R2 OKAYAMA 5/23-24
     
  • ▶ R3 FUJI 7/18-19
     
  • ▶ R4 MOTEGI 8/22-23
     
  • ▶ R5 AUTOPOLIS 9/12-13
     
  • ▶ R6 SUGO 10/17-18
     
  • ▶ R7 SUZUKA 11/7-8
     
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