SUPER FORMULA Rd5 SUGO 2015年10月17日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:晴れ | コース状況:ドライ
- #38 石浦 宏明 3位 / #39 国本 雄資 17位
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スーパーフォーミュラ第6戦がスポーツランドSUGOで開催。10月17日(土)に行われた予選で、P.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明は予選3位、国本は17位となった。
残すところ2大会となった今シーズンのスーパーフォーミュラ。シリーズランキングトップを走る石浦は、ここまで5戦2勝、4戦で表彰台に上がる安定感を見せている。前戦オートポリスでは、「それまでとキャラクターの異なるサーキットでどこまでアドバンテージを維持できるか」が注目されていたが、ここでもシーズン3度目のポールポジションで速さを証明し、決勝レースでも2位表彰台で強さを証明した。SUGOも最終コーナーからホームストレートにかけての上り坂や複合コーナーなど、オートポリスのようなテクニカルな面を持つサーキット。ポイント差を広げて最終戦に臨むべく、前戦までの勢いそのままに挑みたいところ。また、国本雄資もオートポリスでは石浦とともにQ3進出、決勝でもシリーズポイントをもぎ取っており、チームランキングでトップのPETRONAS TEAM TOM’Sを10ポイント差で追いかけているチームとしても、2台揃って上位フィニッシュを目指す。秋晴れとなった予選日で、午前中に行われたフリー走行では、石浦がトップから0.2秒差の6番手に、国本は16番手に着けて予選に臨むこととなった。
予選Q1は、序盤に2度も赤旗中断となり、セッション全体で走行内容を組み立てていた各ドライバーにとってはリズムを狂わされる形になった。そんな中、序盤に中古タイヤでマシンバランスの確認を終えた国本は、新品タイヤを装着してタイムアタックに挑んだ。だが、思っていたよりもタイムが伸び悩み、1分6秒716にとどまる。周囲がタイムを上げたことで17番手となり、Q2進出を逃すこととなった。一方の石浦は1回目のタイムアタックの際に馬の背コーナーでコースオフしタイムロスを喫したが、その後2周連続アタックでタイム更新。1分5秒793でQ2進出を果たした。
Q2では、それまでのコースレコードに迫る1分5秒280まで自己ベストタイムを更新。セッションの中では2番手タイムではあったものの、ポールポジションを決するQ3に駒を進めることに成功した。
Q3ではさらにベストタイムを更新し1分5秒246をマークしたが、わずかにアタックにミスがあり、3戦連続のポールポジション獲得はならず。明日の決勝は2列目3番グリッドから優勝を目指すこととなった。ドライバー/#38 石浦 宏明
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「朝一番のフリー走行を走り始めた時点では、クルマのバランスが今一つでしたが、セットアップを進めていくうちに良くなってきました。予選ではニュータイヤを履くことだし、いい方向に進むんじゃないかなというと手ごたえを感じることができました。予想していた通り、公式予選では、クルマの状態は良くなったのですが、Q1ではちょっと飛び出してしまいましたね。Q2ではセクター1とセクター2が速くて、セクター3でミスしたにもかかわらず2番手のタイムをマークすることができました。それでQ3ではポールポジションも獲れると思っていましたが、その自信を持っていたセクター1とセクター2でミスしてしまいました。ノーミスで1周をまとめるのは難しいのですが、それができないとポールポジションは獲れないのだと、改めて思い知らされました。とても悔しい3番手ですね。チャンピオン争いに関しては、シーズン中盤から『終盤が勝負になる』と思っていましたが、本当にその通りになってしまいました。ランキング2位以下にポイント差をつけて最終戦を迎えたいので、明日の決勝レースも、いつものように勝ちを狙って行きます」
- ドライバー/#39 国本 雄資
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「赤旗が2回も出るあわただしい予選になりましたが、その前に中古タイヤでしっかりとマシンのバランスを確認することはできました。それで、セッション再開後にニュータイヤを履いてアタックしたのですが、思っていたよりもタイヤのグリップ感を感じられず、セクター1のタイムが上がりませんでした。コース後半のタイムも悪く、Q2進出を逃すことになりました。後ろからのスタートになりますが、SUGOはセーフティカーが出たり荒れる展開になることが多いので、チャンスはあると思っていますし、次のレースを考えてマシンの状態をしっかりと見極めるのが今回のレースでの重要なポイントになるとも思っています。そういった中で自分の力を発揮して、ポイント獲得圏内まで上がっていけるように走りたいと思います」
- 監督/立川 祐路
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「石浦の予選は、流れ自体は悪くありませんでした。アタック中にミスもあったようで、それがなければポールポジションも見えていたとは思いますが、3番手というのは決して悪い位置ではないと思っています。あとは、明日のレースをどう組み立てるか。できればシリーズランキングを争っているドライバーたちの前でゴールしてポイント差を広げていくことが理想なので、それを目標に、明日はミスなく戦うだけですね。国本に関しては、1アタックでピットに戻ってきましたが、その後路面コンディションが良くなっていったのか、周りのドライバーがタイムを上げていきましたから、すぐに戻ってきたのはもったいないことだったと感じています。後方からのレースになりますが、戦略等を駆使して少しでも前に出られればと思っています」