SUPER FORMULA Rd4 MOTEGI 2015年8月22日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:曇り | コース状況:ドライ
- #38 石浦 宏明 1位 / #39 国本 雄資 12位
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夏休みも終盤にさしかかった8月22~23日、スーパーフォーミュラ第4戦がツインリンクもてぎで開催。22日(土)に行われた予選で、P.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明が今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。
全7戦で争われる今シーズンのスーパーフォーミュラも、ツインリンクもてぎで折り返し地点を迎える。P.MU/CERUMO・INGINGは石浦宏明がシリーズポイントを21ポイント獲得し、ランキングトップでこのもてぎに挑む。一方の国本は、開幕戦から歯車の噛みあわないレースが続いたものの、前戦富士スピードウェイで4位入賞を果たし、5ポイントを獲得。チームとしても、PETRONAS TEAM TOM’Sに続く2位でシーズン後半に入っていくこととなった。
開幕戦鈴鹿に続き、2輪レースとの併催イベントとなった今大会。曇り空のもとでレースウィークが始まった。8時30分から行われたフリー走行では、石浦が1分34秒070の2番手タイムを記録。対する国本はセッション序盤に駆動系トラブルが見つかり、1時間のセッションの大半をピットで過ごすことになった。残り15分を切ったところで本格的に走行をスタートし、計測3周目で1分34秒715のタイムを出し7番手につけると、最終的な結果は9番手に。ただ、フリー走行に続いて行われたサーキットサファリの時間帯に、非公式ではあるが国本はフリー走行での自己ベストタイムを0.2秒ほど削りトップタイムをマークしていた。
定刻通り、13時15分に公式予選のQ1がスタート。20分というセッションの中で、まずは全車が中古タイヤでマシンのセットアップ確認を行っていく。まずは国本がコースに向かい、1分34秒221で5番手につけると、国本と少しタイミングをずらしてピットを後にした石浦は、それより0.2秒ほど速い1分34秒014でトップに立ち、両者は再度のタイムアタックに備えるためにピットへと戻った。残り時間が7分を切ったところで、全車がタイムアタックを開始。国本は自己ベストタイムを0.4秒ほど削り1分33秒857をマークし10番手、石浦も1分33秒537で6番手に入り、2台揃ってQ2進出を果たした。
7分間で争われるQ2では、各車が一気にコースイン。石浦は計測2周目で自己ベストを更新、さらに2周連続のアタックで1分33秒063をたたき出し、セッショントップでQ3進出を決めた。国本は計測3周目の1アタックにかけ、1分33秒567をマークしたが、Q3進出には0.25秒届かず、12番グリッドが決定した。
ポールポジションを決めるQ3でも各車が一斉にタイムアタックに入り、残り1分で目まぐるしくトップが入れ替わっていった。残りわずかのところで、チャンピオン経験者たちを抑えて若手ドライバーの野尻智紀がコースレコードを更新しトップに立つが、直後にコントロールラインを通過した石浦が、野尻のタイムを0.02秒上回り1分32秒657で逆転。その後、石浦のタイムは更新されず、今季2度目、自身のキャリアとしてもスーパーフォーミュラで2度目のポールポジション獲得となった。
ドライバー/#38 石浦 宏明
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「フリー走行では、各ドライバーが消耗具合の違うタイヤを履いている可能性もあるので、単純に順位だけでは自分がどの位置にいるのかが分かりませんでした。ただ、インパルやトムスに負けているのは間違いないだろうと感じていました。それで、予選までにエンジニアといろいろと話をして、セットアップを変えて予選に臨みました。Q1の序盤に中古タイヤでトップタイムが獲れたので、変更したセットアップは悪くないだろうと思ったのですが、いざ新品タイヤを履くと6番手に落ちてしまって。ただ、前回ポールポジションを獲ったときも、Q2、Q3と進むにつれて良くなっていったので、今回も同じように進んでいけるだろうと予想して、セットアップは変えずにQ2に入った結果、実際にいい感触をつかめました。もてぎはセクタータイムを4つ全てそろえるのが難しいコースなのですが、Q3でようやくまとめることができました。本当に僅差だと思うのですが、ミスのない走りができて良かったです」
- ドライバー/#39 国本 雄資
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「今回もフリー走行でトラブルが出てしまって、セッションの半分以上を走れずに予選に臨むことになりました。セットアップでも確認できなかった部分が多く、ぶっつけ本番のような予選でした。もてぎはちょっとしたことが差につながるコースですし、今回の予選は特に僅差だったので、トラブルで走れずに予選に臨むのは厳しかったです。抜きづらいサーキットだし、レース中盤ぐらいからはブレーキも厳しくなってくるだろうと思うので無理に飛び込むこともできない。そう考えると、明日この順位からできることは、スタートを決めてポジションを上げることと、作戦面で前に出ることです。何としても、今よりいい順位でゴールしたいと思います」
- 監督/立川 祐路
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「予選は非常に僅差の戦いになっていった中で、石浦がきっちりと仕事をしてくれました。まずQ2でトップタイムをとりましたが、なかなか連続してトップタイムを出すのが難しい中、Q3ではさらにタイムを縮めてポールポジションを獲ってくれました。最近のクルマの状況は継続していい状態にあるので、その調子の良さをきちんと予選結果につなげられて良かったです。国本の方は、トラブルでフリー走行のほとんどの時間を走れず、セットアップの細かい詰めの作業ができませんでした。残念だし、国本にとってかわいそうな結果になりました。明日しっかりと挽回できるようにしていきたいです。まずはトラブルで遅れてしまっているクルマのセットアップを、明日も短い時間ではありますができるだけ詰めて、速いペースでレースをするということを第一に勧めていきたいと思います。ポールポジションからスタートの石浦は、当然優勝を目指しています。もてぎは抜きにくいサーキットなので、ポールポジションの石浦は優勝に一番近い位置にいます。チャンピオンシップを考えると、ここでの結果というのが今後に大きく影響するので、なんとか2台揃って上位フィニッシュを目指します」