SUPER FORMULA Rd2 OKAYAMA 2016年5月29日 <決勝>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:晴れ | コース状況:ドライ
- SUPER FORMULA 決勝
- #1 石浦 宏明 1位 / #2 国本 雄資 6位
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全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の決勝レースは、大雨によりセーフティカーに先導されてスタートしたものの、雨脚が強くなったことから赤旗中断。そのままレース終了となった。規定周回数には到達していないものの、レース成立の周回数は満たしているため、ポールポジションの石浦は優勝、7位スタートの国本は他車の後退によりポジションアップの6位入賞となった。
決勝日の朝に行われるフリー走行ではかろうじてドライコンディションを保っていたものの、直後から細かい雨粒が見られるようになった岡山国際サーキット。併催されている全日本F3選手権の決勝レースが始まる昼過ぎには完全にウェットコンディションとなり、さらにスーパーフォーミュラのスタート進行が始まるころには雨脚が強まっていた。
レースはセーフティカーの先導によりスタート。各車が水しぶきをあげながらスターティンググリッドを後にしていく。通常のウェットレースでは2番手以降のマシンは先行するマシンの跳ね上げる水しぶきで視界は真っ白になるというが、ポールポジションスタートの石浦でさえも、セーフティカーの上げる水しぶきに視界を遮られるほどの雨量。マシントラブルに見舞われる車両も出始めた8周目に、レースは赤旗中断となった。ホームストレートにマシンが並び、メカニックたちが雨避けのシートや傘を手にマシンに向かう。いったんコックピットから出てくるドライバーもいたが、石浦はシートに収まったままオフィシャルの判断を待った。
赤旗中断から約40分後、大会事務局から「天候の回復が見込めないため、レース終了」のアナウンスが流れ、第2戦決勝レースが終了。先頭車両が8周を周回していたことからレースは成立とされ、石浦が今季初勝利を挙げることとなった。予選7位スタートの国本は、レース途中で無線にトラブルが生じたものの、他車が後退したことによりポジションを一つ上げ6位フィニッシュ。P.MU/CERUMO・INGINGは2台揃ってポイント獲得を果たした。
ドライバー/#1 石浦 宏明
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「決勝レース直前の8分間走行では思いのほかグリップも得られず、またその時点ではそれほど雨量も多くなかったのですが視界もだいぶ悪かったので、厳しいレースになるだろうという意識を持っていました。セーフティカーランスタートでしたが、それでもコースのポイントによってはかなりの水の量があって、滑る感じがしましたね。最後までレースをしたかった気持ちはありますが、安全面のことを考えると、中止は正しい判断だったかなと思います」
- ドライバー/#2 国本 雄資
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「実は、レース中に無線やシフト系にトラブルが出ていました。そんな中で赤旗中断までマシンをコース上にとどめられて、結果としてポイントを獲れてよかったです。いろいろとクルマに課題はある中で、この週末はQ3に残って7番手というポジションを得ることができました。クルマのポテンシャルの底上げができているなという印象はありますが、まだまだやることはたくさんあります。次戦までは時間があるので、この間にデータを分析し、もっと強く速いクルマで次のレースに臨みたいと思います」
- 監督/立川 祐路
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「最後までキチンとレースができなかったのは残念ですが、状況を考えると仕方ないですね。途中でレース終了となりましたが、開幕戦で速さがありながらも不本意な結果だった1号車が、きちんと結果につなげられたのは良かったかなと思います。国本も6位に入り、2台揃っての入賞をクリアすることができました。次戦もこの流れを維持できるよう頑張っていきたいと思います」
- 総監督/浜島 裕英
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「レースが最後までできていないので、何とも言えない部分もありますが、石浦は昨日ポールポジションを獲れたからこその優勝ですし、国本も予選でQ3まで進出したからこそのポイントゲット。これはチームにとって非常にポジティブなことだと思います。弾みをつけて、次戦につなげたいですね」