SUPER FORMULA Rd2 OKAYAMA 2016年5月28日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:晴れ | コース状況:ドライ
- SUPER FORMULA 公式予選総合結果
- #1 石浦 宏明 1位 / #2 国本 雄資 7位
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2016年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦が岡山国際サーキットで開催され、P.MU/CERUMO・INGINGは石浦宏明が今シーズンの初ポールポジションを獲得。国本雄資もQ3に進出して7番グリッドを得た。
金曜日は、強い日差しが照りつける夏日のような中でフリー走行が行われた。石浦はこのセッションで堂々のトップタイムをマーク。国本も5番手につけるなどチーム全体でのレベルの高さを示して見せた。翌日は一転して分厚い雲が立ち込め気温も路面温度も大幅に低下し、チームはコンディションの変化にマシンを合わせていくことに。数チームが予選前のフリー走行で新品タイヤを投入してタイムを記録したが、石浦、国本ともにレースウィークに供給される新品タイヤ4セットを温存し、僅差の戦いが予想される予選へと挑んでいった。
午前中のセッション終了間際にわずかに雨粒が落ちてきたものの、その後は大きく天候は崩れることなく、ドライコンディションで予選がスタート。石浦と国本はフリー走行で温存しておいたニュータイヤを装着してコースインした。国本は1分15秒135を記録し暫定トップに浮上。一方で石浦もトップタイムを記録するペースで速さを見せるが、スローダウンしている集団に引っ掛かる形でタイムを落とし、11番手にとどまり1回目のアタックを終えた。セッションの折り返し地点を迎え、全車がいったんピットイン。残り時間が7分を切って、各車が2度目のアタックへと向かっていった。他車にタイムを塗り替えられ順位を下げていた国本は、1分14秒724で7番手にポジションを戻し、石浦も1分14秒816を記録して8番手にポジションアップ。さらに最終アタックで1分14秒095までタイムを縮め、トップでQ1を通過した。国本も自己ベストタイムをさらに縮め、1分14秒659の3番手でQ1通過となった。
7分間で争われるQ2でも、石浦はセッションをリード。まず1分14秒345でトップに立つと、翌周には1分13秒台へ突入し、Q1に引き続きトップタイムでQ3進出を決める。国本は1分14秒173で6番手に入るも、他車がこのタイムを上回っていき、じりじりとポジションダウン。しかし、Q3進出ボーダーラインの8番手に踏みとどまり、チームは2台揃って最終セッションへの進出を決めた。
ポールポジションが決定するQ3で、石浦はセッション開始からプッシュの手を緩めることなくアタック。計測3周目で1分16秒067をマークし暫定トップにつけると、5周目には1分13秒620と3つの予選セッションの中でも最速タイムを記録した。石浦の後にコントロールラインを通過するドライバーたちもこのタイムを塗り替えることはできず、ポールポジションが確定。昨年、初のポールトゥウィンを達成した岡山で、今年もそれを再現できる準備を整えた。同じくQ3に進出した国本は、Q2からタイムをあまり削ることができなかったものの、Q2の結果よりも1つポジションを上げて7番手となった。
ドライバー/#1 石浦 宏明
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「昨日の走行で比較的調子が良かったので、その状態で今日の午前中も走り出したのですが、なぜかあまり良くなかったんです。ただ、周りのようにニュータイヤを投入することなく、最後までセット変更に集中してフィーリングを確かめていきました。結果的には、そうやってニュータイヤを温存してQ1に2セット投入できたことが、ポールポジションという結果にもつながったかと思います。Q1で1回目のニュータイヤでのアタックが不発だったんですが、エンジニアが原因にすぐ気づいてくれて、アジャストしたら2セット目でとてつもなくタイムが上がりました。それで手ごたえを感じられましたね。開幕戦では非常に悔しい思いをしたので、まずはポールポジションを獲れてうれしく思っています」
- ドライバー/#2 国本 雄資
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「Q2からQ3に向けてセット変更をしていきましたが、タイムの伸び悩みはそれが原因というわけではなく、クルマの現状としては、今日はあそこがマックスでした。Q3に向けて、クルマの状態を完璧に合わせることができなかったというのが要因ですね。今のスーパーフォーミュラの予選は、特に岡山では去年も本当に僅差でしたが、簡単に2つ3つポジションが変わってしまうような、少しも気が抜けないセッションだと改めて感じました。なので、まずは明日に向けて、抱えている問題をしっかりチームに分析してもらい、僕自身もいい走りをしないといけないと思います。ポジション的には7番手と悪くはない位置なので、明日はスタートを決めて最後まで走り切って、予選よりもいいポジションでゴールしたいですね」
- 監督/立川 祐路
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「石浦は、開幕戦では不運な予選で後方に埋もれ、思うようなレースができませんでしたが、今回はきちんと実力を結果につなげられましたね。トラフィックや混乱に巻き込まれないようにだけは注意して気を使いましたが、それ以外は安心して見ていられました。今の石浦にとって、これぐらいの結果は普通。チームとしてもそれぐらいの意識でやっていますから、Q1からQ3まで全てトップで終われたのは、チームの皆を含めて完璧な仕事をしてくれたからだと思います。
国本も、クルマを詰めきれずに少し伸び悩んだ部分はありますが、そんな中でも最後のセッションまで残りました。開幕戦では予選2番手でしたし、偶然の結果ではなく、安定して力がついてきている証拠でしょう。クルマも良くなっています。今回は2台揃って上位につけることができました。明日はさらにいい結果につなげられるよう、チーム全体で頑張っていきたいと思います」
- 総監督/浜島 裕英
「石浦は、開幕戦の悔しい思いをまずは予選結果で振り払ったというところでしょうか。ものすごく僅差になる予選で、2番手に0.2秒という差をつけたのは大したものです。国本もQ3の結果は少し残念ですが、たとえばアタックのタイミングや走り方など、少し修正できればトップ争いも可能なのではと思います。明日は午後に雨の予報が出ているので、難しいレースになるかもしれませんが、確実に自分たちの仕事をしていけば、いい結果が出せるという風に考えています。2台揃って上位争いをするというのが目標。というより叶えなければならないミッションでしょうね」