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GT300 Rd1 OKAYAMA 2015年4月5日 <決勝>

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予選  ▶ 決勝
天候:曇り | コース状況:ウェット
決勝
#51 JMS LMcorsa Z4/新田守男・脇阪薫一 9位
75周/2時間13分00秒429

2015年Round1 決勝 AUTOBACS SUPER GTの2015年シリーズ開幕戦、岡山300kmレースの最終日は、生憎の雨で明けた。午前9時から30分間のフリー走行があり、その後サポートイベントの決勝レースやピットウォークを挟んで午後1時20分からは、SUPER GTの決勝レースに向けてウオームアップ&スタート進行が始まり、午後2時半にはいよいよ決勝レースがスタートする、というのがこの日のタイムスケジュールだった。

 朝から降ったり止んだりの繰り返しで、フリー走行は完全なウェットコンディションで進むことになる。#51 JMS LMcorsa Z4は新田守男のドライブでコースインし、途中で脇阪薫一に交替するという、決勝レースでのルーティンピット…ドライバー交替をシミュレーションしながら周回を続けた。データ不足から、昨日の公式予選はドライ路面に苦しめられたが、それは雨が降っているウェットコンディションでも状況は変わらない。それでも2人のベテランは、着実に走ってチームにデータをもたらしてくれた。

 ピットウォークを挟んで午後1時20分からはスタート進行が始まった。ここは決勝でスタートと前半のスティントを担当する新田が最後まで走ることになるが、まずは定石通り、レインタイヤでピットアウトして行った。だが、思っていたよりもレインコンディションは酷くないことが分かり、決勝には、水量がより少ないコンディション向けのインターミディエイトでスタートすることを決断。気になるのは、このインターミディエイトタイヤの“皮むき”が終わってないこと。新品のレーシングタイヤは、表面に脂分が残っており、充分なパフォーマンスを引き出すためには、表面を少し削っておく必要があるのだ。こうなると、残るはスタートを担当する新田の、ベテランらしさに頼るしかない。

 2015年Round1 決勝そのチームの期待に応えるように、新田はスタート直後から安定したペースで走行。正式なスタートが切られると1周のうちに5ポジションアップする好スタートを見せた。その後、レースが落ち着きを見せるとライバル各車も本来のペースを取り戻し、一時は13番手までポジションを落とすことになったが、すぐに12番手まで盛り返し、さらに11番手につけて前半戦を終えることになった。新田は、36周を終えてピットイン。交替した脇阪は15番手でピットアウトして行き、40周を過ぎる頃までには新田から引き継いだ11番手のポジションまで盛り返してくる。

 新田もそうだったが、脇阪のスティントでも前後にライバルがなく単独走行を続けることになる。タフなコンディションでしかも思い通りにならないマシンを相手に格闘を続けた脇阪だったが、粘り強く走行した結果、ポイント圏内の10位につけ、さらにはもう1ポジションアップした9位に進出した。その後、一度は僚友、チームの1号車である#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3にそのポジションを譲ったものの、最終的には再度ポジションを入れ替えて9位でチェッカー。「何とか入賞を!」というチームの想い、「2人のベテランならやってくれるはず!」という期待に応えてシングル入賞を果たして2ポイントをゲットすることになった。

 次戦はゴールデンウィークの第2戦、超高速の富士スピードウェイと舞台に、レース距離も今回の1.5倍以上となる500kmレースだ。3月下旬に行われたメーカーテストに参加。その時のデータがあることに加えて、今回の完走で得たデータを加味して考えれば、少しは状況も好転するだろうか? そんな期待を胸に、5月2日に公式予選、3日に決勝レースがスタートするシリーズ第2戦を待ちたい。

 

2015年Round1 決勝ドライバー/新田守男

 「辛いレースになりました。それでも何とか最後まで走りきって、目標だった10位以内でチェッカーを受けることができました。9位入賞で2ポイント。ベストレースと言うには程遠いけれども、今持っているものの総てを出し切ることはできました。FIA-GT3というカテゴリーは、何かを変えて速くすることができないので、着実に一歩ずつ、チームも含めて我々が速くなっていく必要があります。だから今日のレースで最後まで走りきることができたのは、大きな収穫と言うこともできると思います。次戦の富士以降も、着実に走ってチームトータルでのポテンシャルを高めていきたいと思います」

 

2015年Round1 決勝ドライバー/脇阪薫一

 「雨のレースで苦戦するのはスタートする前から分かっていたのですが、想像した通り、というか想像していた以上に厳しかった。それでも完走してデータをとり、ポイントもゲットしたい、その一念で最後まで頑張って走りきることができました。何とか入賞も果たせてポイントもゲットできたので、その意味では大きな1戦になったと思います。次戦はまた頑張ります。」

 

 

 

 

監督/小林敬一

 「雨の中、コースがとても滑り易かったようですが、2人のドライバーはベテランらしい巧みなドライビングで最後まで走りっ切ってくれました。結果だけ言うと決勝9位は満足できるものではありませんが、走りきったことで多くのデータを蓄積できました。それは大きい。次戦以降に繋がるレースになったと思います。BoP(マシン別の性能調整)的にBMW Z4には厳しい状況ですが、何とかチーム一丸となって頑張っていきます。これからも応援よろしくお願いします」

 

RACE CALENDER

  • ▶ R1 OKAYAMA 4/04-05
     
  • ▶ R2 FUJI 5/02-03
     
  • ▶ R3 THAILAND 6/20-21
  • ▶ R4 FUJI 8/08-09
     
  • ▶ R5 SUZUKA 8/29-30
     
  • ▶ R6 SUGO 9/19-20
     
  • ▶ R7 AUTOPOLIS 10/31-01
     
  • ▶ R8 MOTEGI 11/14-15
     
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