GT300 Rd4 FUJI 2015年8月8日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:曇り | コース状況:ドライ
- 公式予選総合結果
- #51 JMS LMcorsa Z4/新田守男・脇阪薫一 9位/1分38秒652
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4月に岡山国際サーキットで開幕した2015年AUTOBACS SUPER GTシリーズも、いよいよシーズン中盤戦を迎えた。6月にはタイでシリーズ第3戦が開催されていたが、INGINGが走らせるLM-corsaの2号車、#51 JMS LMcorsa Z4は、この海外遠征をパス。国内でマシンを開発/熟成する作戦だったが、スポーツランド菅生での公式テストや鈴鹿サーキットでの公開タイヤテストでは、明らかにパフォーマンスアップしたことを証明。3度のチャンピオンに輝く新田守男と、久々にシリーズカムバックした脇阪薫一のベテランコンビのドライバーはもちろん、チーム全員がモチベーションを一層引き上げて、舞台となる富士スピードウェイに集結した。
レースウィークの初日となる土曜日は、午前中に105分間の公式練習、そして午後には公式予選が行われる。公式予選はノックアウト方式とされ、GT300では全車が出走するQ1の上位13台だけが7分間のQ2に進むことができる。マシンのパフォーマンスがアップしていたことから、チームにとってQ2進出は今回の、マストな目標でもあった。
快晴で明けたものの、公式練習のセッションが進んでいくにつれて雲が拡がって来る。ただし雨の気配はなく、完全なドライコンディションで公式練習、そして公式予選が行われた。午前8時50分から行われた公式練習では2回の赤旗中断があり、午後に行われた公式予選でもGT300クラスのQ1で赤旗が提示されるなど、GT300に関しては波乱含みの展開となった。それでも、テストを重ねたことでパフォーマンスがアップしたのは明らかで、Q1を担当した脇阪は1分38秒528をマークして5番手につけ、悠々とQ1突破を果たすことになった。彼のコメントを参考に、新田がアタックするQ2に向け、クルマのセッティングを一部変更して臨むことになった。ライバルに比べてトップスピードで後れをとっていたことから、ストレートスピードを伸ばすべくレスドラッグ、つまり走行抵抗を減らすセッティングにトライしたのだ。もちろん、抵抗を減らすことは同時に、ダウンフォースを減らすことでもある。結果的にはこれが災いし、新田のアタックは不発に終わってしまい、脇阪がマークしたベストタイムを短縮することなく、トータルでは9番手へと後退してしまった。それでも、セットの変更に対してクルマが明らかに反応したことで、クルマの熟成が近いことが証明された格好だ。
明日の決勝は午後3時にスタートする。5月の富士に比べるとレース距離も短く、よりスプリント的なレースとなるはずだが、マシンのポテンシャルが高まった分、期待も大きくなってきた。
ドライバー/新田守男 Q2:1分38秒652/9位
「Q2ではちょっと“欲”をかき過ぎてしまいました。ストレートが遅いので、レスドラッグ/レスダウンフォースのセットをトライしてみましたが、Aコーナーなど高速コーナーへのブレーキングで(マシンの挙動が)シビアになってしまいました。シゲ(脇阪薫一選手の愛称)が素晴らしいドライビングで繋いでくれたので、それを何とか活かしたかったのですが…。でもセットを変更したことに対してクルマがちゃんと反応するようになった。それもクルマが少しずつはっきり見えてきた証拠です。コンディションなど蓋を開けてみなければわからない部分もありますが、もともと決勝のペースは悪くなかったので、明日は上位を狙って行きたいですね。ちゃんと走りきることができればトップ5~6でゴールできるのじゃないか、上手くすると表彰台に届くかも…、と思って頑張ります」
ドライバー/脇阪薫一 Q2: 1分38秒528/5位
「まだまだ安心するわけにはいきませんが、チームがいいクルマに仕上げてくれました。まだまだ速くしていきたいのですが、先ずは明日の決勝レース。チーム一丸となって頑張って、上位入賞したい。そのためにもミスもせずトラブルも出さない、そんなレースをしたいですね」
監督/小林敬一
「タイをお休みして国内でテストを重ねてきて、クルマは明らかに速くなりました。またドライバーも頑張って、今日のQ1では5番手につけることができました。Q2はちょっと残念でしたが、チームとドライバーが頑張って、期待通りの速さを発揮してくれました。明日はキッチリ走りきって上位でレースを終えたいですね」