GT300 Rd5 SUZUKA 2015年8月29日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:曇り | コース状況:ドライ
- 公式予選総合結果
- #51 JMS LMcorsa Z4/新田守男・脇阪薫一 18位/2分00秒451
-
毎戦のように激戦が繰り広げられてきた2015年AUTOBACS SUPER GTシリーズ。シーズンの折り返しも過ぎ、いよいよ後半戦に突入、8月最後の週末にはシリーズでも屈指の長距離レース、第5戦の鈴鹿1000kmが開催された。3度のチャンピオンに輝く新田守男と、久々にシリーズカムバックした脇阪薫一のベテランコンビのドライバーを擁する#51 JMS LMcorsa Z4は、シーズン開幕当初より、ここを大きなターゲットととらえていて、目標は優勝のみ!を合言葉に、チームをオーガナイズするINGINGのスタッフとともに高いモチベーションを持って鈴鹿サーキットへとやってきた。 レースウィーク初日となる8月29日の土曜日には、朝一番の公式練習と午後の公式予選が設定されていた。タイ・ラウンドの遠征をパスしてマシンの開発・セットアップを進めてきた甲斐あって、前回の富士では表彰台に手が届くところまでパフォーマンスが引き上げられていたが、さらに今回は“その上”を狙うべく、持ち込みセットも十分とチャレンジングなものとなっていた。チームとしては、この持ち込みセットを朝の公式練習で確認し、さらに調整を加えて午後の公式予選に臨む作戦だったが、公式練習を走り始めてすぐにトラブルが発生。ステアリングを握っていたベテランの新田守男も成す術なく、コースサイドにストップしてしまった。途中の赤旗中断の際にピットまで戻ってくることは可能で、そこからメカニック陣が総力でトラブルに対処。燃料系に問題があったようで、燃料ポンプを交換し、公式練習に続いて行われたサーキットサファリにはコースに戻ることができた。ただし、この時にはブレーキの慣らしなどメニューがいっぱいで、持ち込みセットを変更することはもちろん、それを確認することさえままならないほど、まさにぶっつけ本番で午後の公式予選に臨むことになった。ピットでは一度新田をピットに戻し、チャレンジングなセット変更さえも辞さない作戦だったが無線のトラブルから新田とのコミュニケーションが上手く図れず、結局、2分00秒451で18位。Q2を走るはずだった脇阪薫一に繋げることなく公式予選を終えることになった。
しかし、明日の決勝は1000kmの長丁場。天候も雨と曇りを行ったり来たりと予想されており、荒れる展開となることは必至。2人のベテランドライバーにリードしてもらい、チームが一丸となって上位進出、最低でも表彰台! と期待は高まっている。
ドライバー/新田守男 Q2:2分00秒451/18位
「7月に行われた鈴鹿のテスト。そして前回の第4戦・富士、とクルマは随分速くすることができました。今回は、その延長上で戦うのか、また新たなセッティングの方向性を模索するのか。色んなことを考えてチームでは後者を選ぶことになりました。だからドライバーとしても、朝の公式練習でクルマを確認して、さらに同セットアップを進めていくのかを判断するつもりでしたが、トラブルでほとんど走れずに終わってしまった。それが痛かったですね。これからチームでもう1回ミーティングして、明日はどの(方向性の)セットで臨むのかを決めます。ただコンディションが…。雨ならば何とか頑張って、とは思うのですが、鈴鹿のテストから進めてきたセッティングも、今回の持ち込みセッティングも、ともに雨で走ったことはなくて、しかも今回から横浜のレインタイヤが一新されていて…。もう何から何まで、すべてがぶっつけ本番になるので、正直言って不安感は小さくないです。でもチームスタッフも一生懸命頑張ってくれているので、何とか最後まで好いレースを続けたいと思います。それができれば、おのずと結果はついてくるでしょう」
監督/小林敬一
「このところ良い流れで来ていたし、開幕からの目標だったから、今回は是非とも優勝を狙いたいところだったのですが、公式練習でトラブルが出てしまい、ぶっつけ本番の公式予選ではあれが精一杯でした。チームもドライバーも精一杯頑張ってくれましたが、トラブルではどうしようもなかった。でもトラブルの対策も終えているので明日は頑張って追い上げてくれると思います。応援をよろしくお願いします」