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SUPER FORMULA Rd4 MOTEGI 2014年8月23日 <予選>

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予選  ▶ 決勝
天候:曇り | コース状況:ドライ
 
#38 石浦 宏明 4位 / #39 国本 雄資 9位

 5月のシリーズ第2戦、7月のシリーズ第3戦、と2大会続けて富士スピードウェイで戦われた2014年全日本選手権SUPER FORMULAは、約1ヶ月半のインターバルを経て栃木県は茂木町にあるツインリンクもてぎでの第4戦が開幕した。ツインリンクもてぎは、ストップ&ゴーと呼ばれる、短いストレートを小さく回り込むコーナーで繋ぐレイアウトが特徴。超高速レイアウトの富士スピードウェイとは対照的だが、チームは前回の第3戦直後に富士で行われたテストで、中速コーナーが連続するセクター3を使ってマシンをセットアップ。充分な手応えを掴んでいた。雪でキャンセルされた公式テストの振り替え分として、さらに今回からはブレーキダクトが大型化されたことなどもあり、金曜日には1時間と40分、2回の公式走行セッションが設けられていたが、最初のセッションでは#38号車をドライブする石浦宏明と#39号車の国本雄資がともに1分34秒台に入れて1-2に着け、石浦は2回目のセッションでもトップタイムをマークするなど、翌日に控えた公式予選に向け、素晴らしい滑り出しを見せることになった。

 土曜最初のセッションは午前8時30分から1時間にわたって行われたフリー走行。セッション開始時の気温と路面温度はそれぞれ26℃と31℃。ここからゆっくりと上昇していったがセッション後半になって晴れ間が拡がってくると路面温度が急上昇。チェッカーが振られた時点では29℃と39℃に達していた。セッション序盤はマシンと路面コンディションの確認に充て、タイミングモニターの中段に位置していた。そしてセッション終盤、一度ピットに戻った各車は、ニュータイヤに交換して予選のタイムアタック・シミュレーションに取り掛かる。ラスト7分を切ったところでピットアウトした石浦と国本は、ここで一気にタイムを更新。ともに1分32秒台に入れ、国本~石浦の順に1~2を独占。前日の好調さを継続しており、午後の公式予選での活躍に期待を繋いだ。

 公式予選は午後1時15分から。最初の20分間(Q1)で19台の参加者が14台に絞られる。10分ずつのインターバルを挟んで、7分間のQ2が行われ、ここでは14台が8台に絞られる。そして、再度10分間のインターバルを経て、7分間のQ3でポールから8番手までの上位グリッドが決定する。雲は多かったが、コースは完全なドライコンディション。セッション開始となるQ1のスタートからQ3のチェッカーが振られるまで、気温は32℃で安定していたが、路面温度は最後に41℃まで上昇していた。

 金曜日の公式練習から安定した速さを見せていたP.MU/CERUMO・INGINGの2台は揃ってQ1を突破する。しかし、#38号車の石浦が5番手、#39号車の国本が7番手と、公式練習での圧倒的な速さが見られなかった。実は、公式練習に比べて微妙に変わってしまったコンディションに、合わせ込むことに苦心していたのだ。そしてQ2では、#38号車の石浦は4番手でQ2を突破したが、#39号車の国本は11番手に留まり、Q3進出を果たせなかった。トップ8グリッドを争うQ3で、トップとは僅差の1分32秒772まで詰めた石浦は4番手グリッドから決勝レースをスタートすることになった。

 決勝レースは日曜日の午後3時にスタートの予定。52周、約250kmのレースでは途中、タイヤ交換&ガソリン補給のためのピットインも予定されている。予選を終えた現在、決勝レースに向けてチームスタッフはミーティングを続けている。そして明日に向けてマシンをセットアップしていく。その成果は朝9時50分から行われるフリー走行で確認した後、決勝に臨むことになる。2列目4番手からスタートする石浦と、失格した上位マシンがあったことで9番手グリッドから追い上げを期す国本。それぞれの活躍に期待したい。

 

 

2014年Round4 予選ドライバー/#38 石浦 宏明

「午前中はコンディションもまずまずで、それに(クルマのセットを)上手く合わせ込めたから良いポジションを維持できました。しかし午後の公式予選では、予想していたほどには、そして期待していたほどにはコンディションが良くならなかった。結果的に、そのコンディションには上手く合わせ込むことができませんでした。それでも4番手で2列目からスタートすることになりました。昨日の専有走行や今朝の公式練習から考えると、トップが獲れなくて悔しい気持ちもありますが、それでもセクター2とセクター3ではトップ(=区間ベスト)だったから、間違いなくクルマのポテンシャルはアップしています。2列目スタートなら(優勝の)可能性もなくはないから、明日の決勝に向けてクルマのセットをチェックし直して、全力で走ります」

 

2014年Round4 予選ドライバー/#39 国本 雄資

 「昨日の専有走行でも今朝の公式練習でもコンディションに上手く合わせ込むことができましたが、公式予選では、変わったコンディションに合わせ込めませんでした。特に大きなセット変更などしていないので、多少のミスがあってもQ3には行ける! くらいに思っていました。温度も違えば直前にバイクが走ったことも、コンディションが変わった要因でしょうね。Q2のアタックも、自分では特にミスもしてなかったんですが、無理でしたね。予選では多少尖ったセッティングにするのですが、決勝では、多少タイヤがタレテきてもコンスタントに走れるような、そんなセッティングになると思います。今日走った中では、タイヤが少しタレテ来た時に好タイムが出せなかったので、そこをミーティングで解決する必要がありますね」

 

2014年Round4 予選監督/立川 祐路

「走りだしから公式予選に向けて、公式予選でもQ1→Q2→Q3とタイムを上げて行くのが一般的で、そのためにコンディションに合わせ込むことが大事で、上手く行く行かないで順位は違ってきます。これはウチだけでなく周りも同じで、難しいけど今後の課題ですね。ただマシンのポテンシャルは確実にアップしています。クルマのポテンシャルは悪くなかったけど、コンディションに上手く合わせ込むことができませんでしたね。トップから1秒以内に14、5台が入ってくるシビアな戦いでは、僅かな差でも大きくポジションダウンしてしまいます。昨日の走りだしから調子が良かった。むしろ良過ぎたくらい。だから(トップが獲れなかったのは)残念だけど、でも石浦の方は(グリッドも)4番手だから(優勝の)可能性はあると思います。一方、国本の方は予想外で厳しい結果になってしまいました。これからミーティングをして決勝セットを上手く仕上げて行くので、明日は頑張ってほしいと思います」

RACE CALENDER

  • ▶ R1 SUZUKA 4/12-13
     
  • ▶ R2 FUJI 5/17-18
     
  • ▶ R3 FUJI 7/12-13
     
  • ▶ R4 MOTEGI 8/23-24
     
  • ▶ R5 AUTOPOLIS 9/13-14
     
  • ▶ R6 SUGO 9/27-28
     
  • ▶ R7 SUZUKA 11/8-9
     
  • 2013年のREPORT
  • 2012年のREPORT
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