SUPER FORMULA Rd6 SUGO 2014年9月27日 <予選>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:晴れ | コース状況:ドライ
- #38 石浦 宏明 5位 / #39 国本 雄資 9位
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2014年の全日本選手権SUPER FORMULAはシリーズも大詰め、残すは2戦のみとなった。オートポリスの第5戦から2週間のインターバルで迎えたシリーズ第6戦の舞台はスポーツランド菅生。高低差が大きいことが最大の特徴だが、1周3.7kmとシリーズが行われる中で最も短く、またハイスピードのセクションも多いために、1分ちょっとで1周を回ってくる“速い”サーキットとしても知られている。事前のテストはなかったものの、開幕前のテストが中止になった分の代替えとして、金曜日には1時間の専有走行が実施され、各チーム/ドライバーは、この屈指の高速コースとニューマシンとの相性を確認している。ちなみに、P.MU/CERUMO/・INGING SF14をドライブする2人、38号車の石浦宏明は10番手、39号車の国本雄資は12番手で、このセッションを終えていた。
土曜日の午前9時から行われた1回目のフリー走行では石浦が6番手、国本も9番手とポジションをアップ。ともに1分6秒台にまでタイムを詰めて午後の公式予選を迎えることになった。
公式予選はいつものようにノックアウト方式で、予定通り午後1時10分にQ1が始まった。この時点でのコンディションは完全ドライ。気温と路面温度はそれぞれ20℃と28℃だった。石浦は最初のアタックで1分06秒789をマークし、この時点で4番手に着けることになる。一方の国本は、最初のアタックが不発で1分07秒721の15番手と出遅れてしまった。ラスト7分を切ってニュータイヤに交換、いざアタックというところに来てトラブルからコース上に止ったマシンがありセッションは赤旗中断となる。このままでは国本はQ1敗退となってしまう状況だったが、再開後、国本はワンアタックで1秒近く自己ベストを更新、石浦に次ぐ8番手でQ2進出を果たすことになった。
Q1で赤旗中断があったことからQ2は、予定より14分遅れで午後1時54分から始まった。石浦は3周目に1分06秒519のベストタイムをマークして3番手に着ける。一方の国本も06秒700の自己ベストをマークして8番手に着けたが、ここでアクシデントによりストップするマシンが出て、セッションは再度、赤旗で中断となる。このタイミングで自己ベストをマークしたドライバーもあったが、そのベストタイムが抹消され、国本は1ポジション上げて7番手となる。残り時間2分20秒でセッションは再開となったが、国本はアタックを行わずにピットで待つ作戦に出たが、このワンアタックでタイムアップしたドライバーがあり、結局、国本は9番手にはじき出されてしまい、Q3進出は叶わなかった。Q3に進出した石浦は、またも自己ベストを更新し、5番手。明日のレースを3列目からスタートすることになった。
決勝レースは日曜日の午後3時にスタートの予定。レース中に少なくとも1回、ガソリン補給のためのピットインを行うレースパッケージとなっている。つまりピットインのタイミングやスタート時の燃料搭載量など、作戦面も重要になってくる。チームは総力を挙げ、5番手からスタートする石浦は優勝…最低でも表彰台を、9番手スタートとなった国本にも、一つでも上のポジションで、1ポイントでも多く獲得、が目標となった。
ドライバー/#38 石浦 宏明
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「フリー走行ではセクター3とセクター4で遅かったんですが、村田さん(村田卓司エンジニア)がデータを分析してセットアップを変更。これでライバルに負けないクルマになりました。ただ公式予選では何故かセクター1で上位のクルマに負けていて、それが予選上位に行けなかった理由です。ポールを狙っていたし、レース展開を考えると何とか2列目までには居たかったので、それを考えると悔しいのですが、Q1からQ2、Q3とちゃんとタイムアップしている、という点ではちゃんと予選を戦えたのかな、と。明日の決勝では表彰台、出来れば真ん中(=優勝)を目指して頑張ります」
- ドライバー/#39 国本 雄資
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「Q3に進めなくて悔しいです。でも、Q2の赤旗からのセッション再開で(ユーズドタイヤのままでは)タイムアップはできたかどうかわからないし、仕方ないですね。クルマのコンディションも、正直言って完璧じゃなかった。でも気持ちを切り替えます。明日は9番手からの追い上げとなりますが、目一杯プッシュして行って1台でも多く抜いて、より上位で入賞したい。頑張ります」
- 監督/立川 祐路
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「石浦は、まあ作戦通りというか、ちゃんとQ3まで走りきってくれました。3列目からのスタートですが、彼はスタートも得意なので、上手くスタートを切ることができれば表彰台はもちろんですが優勝だって可能性はある。良い結果に繋げられるよう、これからチームでセットアップや作戦などを考えていきます。国本の方は、残念というか…。ワンアタックなのでタイムアップは無理だろうと思っていたんですが、コースのコンディションも少し良くなったのか、タイムアップしたドライバーがいて、ノックダウンさせられてしまいました。結果論で言うなら、もっと積極的に行った方が良かったのかもしれないですね。9番手からのスタートになりますが決勝は最後まで諦めずに走ってほしい。このサーキットは(アクシデントなどで)セーフティカーが出るケースも多く、何があるか分かりませんからね。最後までプッシュして行って、1台でも上位でチェッカーを受け、1ポイントでも多く稼いでもらいたいですね」