GT300 Rd8 MOTEGI 2016年11月13日 <決勝>
- ▶ 予選 ▶ 決勝
- 天候:晴れ | コース状況:ドライ
- 決勝
- #51 JMS LMcorsa 488 GT3/都筑晶裕・新田守男 リタイア 12周
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この最終戦も予選の後にフリー走行が設けられていなかったため、ウォームアップが15分に渡って実施された。まずはスタートを担当する都筑が最初に「JMS LMcorsa 488 GT3」に乗り込み、コースオープンと同時に走行を開始。すぐにピットに戻ってドライバー交代の練習も行なって、そこからは新田がドライブ。1分51秒525をベストに、コンスタントに5周の計測ができ、準備万全であることを強くアピールした。
ウォームアップ終了後「JMS LMcorsa 488 GT3」はグリッドに並べられた。気温、路面温度とも土曜日より上がっていたが、もちろん想定の範囲内。いくつかのセレモニーが行われた後、いよいよ都筑はエンジンに火を入れる。栃木県警の白バイ、パトカーによるパレードランが1周行われ、その後にフォーメイションラップが行われる。ホームストレートに戻って、グリーンシグナルの点灯と同時に今季最後の決戦がスタートした。無事オープニングラップをクリアした都筑は、ややポジションを落としはしたが、そこからの走りは安定そのもの。反撃の機が熟するのをしっかりと待っているかのような印象すらあったほどだ。
しばらくは単独走行だったが、10周目を過ぎたあたりから前方との差を詰めていき、14番手を争う集団の背後につけるまでに。間もなくチャンスが訪れるのは必至だった。ところが、13周目に差し掛かった時、「JMS LMcorsa 488 GT3」の姿が、その集団の中にない。そして、無情にも場内アナウンスがヘアピンのイン側に止まったことを伝えてきた……。
駆動系のトラブルが発生し、都筑が自らの判断で最も安全な場所にマシンを止めていたのだ。ここまでの7戦すべて最後まで走ってチェッカーを受けてきただけに、最終戦にまさかのリタイアという残念な結果で終わることになったが、2016年のスーパーGTはこの戦いで全スケジュールを終了。必ずリベンジを果たすため、またさらなる飛翔を果たすため、来たる新たなシーズンもLMcorsaはサーキットに戻ってくる。まずは今シーズンチームを支えてくれた、スポンサーをはじめとする全ての方々の1年間の応援に心から感謝したい。
ドライバー/都筑晶裕
レース序盤、ダウンシフトが出来ずに順位を落としてしまいましたが、その中でもいいラップタイムが刻めており、今からというところで駆動系にトラブルが発生してしまいました。いいところまで行けるのかなと期待をしていたんですが、非常に残念です。最終戦なのに後味の悪いレースでしたので、また来年、フェラーリを使って走るようなことがあれば、さらに上を目指して今年1年間の反省を来年につなげたいと思います。応援ありがとうございました。
ドライバー/新田守男
状況が僕には何も分からないのでコメントしようがないんですが、かなり残念な結果になってしまいました。ここまでずっとチェッカーを受け続けてきたので、最後もそうできなかったことが悔やまれますが、応援してくださった皆さんとチームのスタッフ、この1年間本当にありがとうございました。非常に感謝しています。
監督/小林敬一
なんとも残念な幕切れとなってしまいました。まったく予期せぬトラブルで、まだバラしてみないと正確には分からないのですが駆動系の、そこは絶対に壊れないはずの部分が突然壊れてしまったので、これはついていないとしか言いようがありません。ここまで決勝では必ず最後まで走っていたのに、ここに来て「まさか……」という印象です。ただ、ひとつ言えるのは、みんな頑張ってくれていましたし、誰も手を抜いてはいなかったので、そういう意味ではみんな上を向いて帰れるとは思うんです。来年はいいシーズンにしたいと思います。まだ今後のことは何も決まっていませんが、引き続き参戦することは間違いありませんので、来年も引き続きの応援お願い致します。
エンジニア/成沢健二
これから帰っていろいろと細かく見ないと正確には分からないのですが、駆動系にトラブルが生じてしまいました。今まで全然壊れていなかった部分なのに……。ここまで決勝では大きなトラブルはなく全戦完走してきたので、最後にこうなって残念です。ですが、今シーズン得たものは沢山あるので、来年同じ体制でレースができればもっと良い結果が残せると思います。1年間応援ありがとうございました。